ばんざい東あわじ
2021-06-11 07:30:02
大阪市にオープンした「ばんざい東あわじ」が地域の食を救う新しい試み
地域の食材を活かす「ばんざい東あわじ」の挑戦
2021年3月、大阪市東淀川区に新たな食文化が誕生しました。それが「ばんざい東あわじ」。この循環型地域食堂は、地域の食材を使い、1グラム1円という驚きの価格でおばんざいを提供し、多くの人々の生活を支えることを目指しています。
持続可能な食堂の背景
新たな食堂がオープンする背景には、隣接するエバーレというショッピングタウンのスーパーの撤退があります。この撤退により、近隣1400世帯の高齢者を中心に、買い物難民が生まれました。特に、独居の高齢者にとって、スーパーまでの移動は大きな負担であり、食材を調達すること自体が困難になっています。これに対して「ばんざい東あわじ」は、地域の人々が手軽に食事をとることができる場所を提供しています。
地域の食材を活用したおばんざい
「ばんざい東あわじ」では、台湾の食堂を参考にしたスタイルで、大皿に並べられたおばんざいを、ひとつの器に盛り付ける形で提供しています。このスタイルは少ない洗い物で済むため環境にも配慮されています。そして、地域の住民から寄付された新鮮な食材を使用し、安価で美味しく、健康的な食事を提供することを目指しています。
地域コミュニティを形成する場
この食堂が目指すのは、ただ食材の提供だけではありません。食堂に訪れることで、住民同士のコミュニケーションや運動の機会を作り出すことも重要な役割とされています。コロナ禍で人との交流が減少する中、地域のつながりを強化する役割も果たしています。
ボランティアの力
地域の食堂では、元気な高齢者や大学生がボランティアとして参加し、調理や接客を行っています。彼らが地域の食を支える一助となり、コミュニティの絆を深めています。この取り組みは、世代を超えた交流の場とも言えるでしょう。
食の循環を支える「親切な冷蔵庫」
また、食堂内には「親切な冷蔵庫」が設置されており、余ったおばんざいを保存し、地域の人々が自由に持ち帰ることができる仕組みも導入されています。この冷蔵庫は、地域の方々が気軽に利用できるため、食材を無駄にせず、地域全体で循環する新たな食のスタイルを創出しています。
未来への展望
「ばんざい東あわじ」はまだ始まったばかりですが、すでに地域の多くの人々の生活に寄与し、新しい形の地域コミュニティ形成を支えていることは間違いありません。今後の展開に期待が高まります。
このように、「ばんざい東あわじ」は、地域社会の中で食料の循環を促進し、生活困窮者を救うための新しい試みを行っています。地域みんなで支え合う、温かい取り組みが、今後も続いていくことを願っています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社Snailtrack
- 住所
- 大阪府大阪市東淀川区東淡路1-5-51ショッピングタウンエバーレ内
- 電話番号
-
06-6379-3222