株式会社こっこー東広島リサイクルセンターのリニューアル
株式会社こっこー(本社:広島県呉市)は、2026年秋に「東広島リサイクルセンター」を完全リニューアルすることを発表しました。このプロジェクトは、同センターが中四国地方で初めての混合廃棄物の選別に特化した新設備を導入することを目的としたものです。これにより、鉄や非鉄スクラップ、古紙に加えて、今までは許可がなかったがれき類などのさまざまな廃棄物を処理する能力を持つことになります。
古紙ヤードの新設
リニューアルに先立って、古紙の専門ヤードが整備され、11月10日から古紙の荷受けを開始する予定です。過去50年間にわたって運営されてきた東広島リサイクルセンターは、その歴史的理由から老朽化が進行していましたが、この度の大規模リニューアルにより新たな機能性が追加されます。
新しい設備
新設される「破砕・選別処理設備」には、移動式破砕機と選別設備が含まれます。この設備は、鉄・非鉄スクラップ、廃プラスチック、木くずなどが混合された廃棄物「ギロチンダスト」を細かく選別することが可能です。この技術により、有価物やリサイクル可能な資源を回収し、従来廃棄物として処理されていたものも環境に優しい方法で価値を生むことが可能となります。
環境負荷の軽減
従来、ギロチンダストは処理が困難なものとして扱われていましたが、今回のリニューアルによって多様な廃棄物に対応できるようになり、埋立処分量を減らすことが期待されます。また、工場の屋根には太陽光パネルが設置され、自社で使用する電力の92.2%を再生可能エネルギーから賄う予定です。これにより、環境にも配慮した持続可能な事業運営が実現します。
地域との共存を目指す
新たに整備される古紙ヤードは、リニューアルの第一歩となります。来秋には、がれき類や鉱さい、紙くず、繊維くずを扱う廃棄物ヤードが完成する見込みで、地域の皆さまの協力をもとにサーキュラーエコノミーの実現を目指しています。企業理念である「かぎりあるものを、かぎりなく」を体現すべく、環境に配慮した取り組みを続けていく所存です。
まとめ
株式会社こっこーは、今回のリニューアルを通じて、地域社会と密接に連携しながら、持続可能な未来への一歩を進めることになります。新しい東広島リサイクルセンターは、地元の皆さまにとっても貴重なリサイクル拠点となり、環境保護に貢献する重要な役割を担うことが期待されています。