際立つタカスイとGenkiの協業
三重県南伊勢町で、株式会社タカスイと株式会社Genki Global Dining Conceptsによる新たな真鯛養殖プロジェクトが始動しました。この協業は、高品質な養殖環境と流通ネットワークを融合させ、国産の真鯛を全国のお客様に届けるためのものです。
協業の背景
日本の水産業は、さまざまな課題に直面しています。特に漁獲量の減少や輸入魚への依存度の高さが深刻です。こうした状況を打開するため、持続可能で安定した養殖魚の需要が高まっています。南伊勢町は、「真鯛の里」として名高く、透明度の高い海と豊かな自然環境が真鯛の成育に最適です。タカスイはこの地域で60年以上に渡って真鯛の養殖を行い、安定した品質を維持しています。
一方、Genki Global Dining Conceptsは、全国に展開する「魚べい」を通じて国産の美味しい魚を提供しており、真鯛については限られた店舗での実施に留まっていました。協業開始により、この状況を打破し、さらなる流通拡大を図ります。
協業の内容とメリット
両社は、南伊勢町に設置された70の生け簀を使用し、年間約600トンの真鯛を育成し、2026年3月から本格的に出荷を開始します。
消費者へのメリット
- - 高品質な真鯛の提供:全国どこでも南伊勢産の新鮮で美味しい真鯛を楽しむことができます。
- - 安定した鮮度と品質:品質のばらつきが減り、優れた食体験を提供します。
生産者へのメリット
- - 販路の拡大:南伊勢町のブランド「真鯛」への価値が高まります。
- - 安定的な需要の確保:生産体制を強化し、長期的な営農を可能にします。
企業へのメリット
- - サプライチェーンの強化:高品質な商品を安定的に提供する体制を確立することができます。
- - メニューの拡充:ブランドイメージを向上させ、顧客満足度を高めることが期待されます。
今後の展望
今後、タカスイとGenkiは以下の分野で共同で進める計画です。
- - 真鯛の生産規模の拡大:より大規模な生産を目指します。
- - 品質の向上:さらなる技術革新と努力により、より良い製品を作ります。
- - 地域共生の推進:地域社会との連携を深める活動を行います。
将来的には、真鯛以外の魚種にも展開を考えており、地域の特性を活かした新たな協業の可能性も見据えています。生産者との信頼関係を築きながら、消費者に安心・安全な製品を届けていくことを目指しています。
会社情報
- 所在地:三重県度会郡南伊勢町迫間浦1396番地9
- 代表者:岡 孝浩
- 事業内容:魚類養殖業、生鮮魚介卸売、釣堀
- - 株式会社Genki Global Dining Concepts
- 所在地:東京都台東区上野3丁目24番6号 上野フロンティアタワー19階
- 代表者:藤尾 益造
- 事業内容:レストランチェーンの運営
- 証券コード:9828
この新しい取り組みにより、タカスイとGenkiの連携がどのように日本の水産業を変革していくのか、今後の動向に注目が集まります。