資金調達の成功
2025-10-09 10:31:07

ヒューマンライフコード、約7.7億円の資金調達を実施し再生医療を加速

ヒューマンライフコードが約7.7億円を調達



ヒューマンライフコード株式会社は、2024年度に発表されたエクステンションラウンドを含む合計約7.7億円の資金調達を行ったことを報告しました。また、今後の展望や医療への貢献についても注目が集まっています。

資金調達の詳細


この資金調達は、既存の株主を中心に複数の事業会社、ベンチャーキャピタル、個人投資家、経営陣からの出資を受ける形で実施されました。これにより、企業の研究開発や臨床試験に必要な資金が確保され、次のステップへと進むことが可能となったのです。

臍帯由来の間葉系間質細胞とは


ヒューマンライフコードが注目しているのは、「臍帯由来の間葉系間質細胞(UC-MSCs)」です。これは、臍帯から採取された細胞であり、再生医療において非常に重要な役割を果たします。特に、治療法が確立されていない病気の治療や再生医療分野での応用が期待されています。

臨床試験の準備


この調達された資金は、造血幹細胞移植後に発生する非感染性肺合併症(NIPCs)を対象とした第Ⅲ相臨床試験の開始に使用されます。この試験は、UC-MSCsの効果を実証するための重要なステップとなります。

グローバルな展望


ヒューマンライフコードは、資金を活用して日本や米国を中心に、UC-MSCsの供給体制を確立すべく、パートナー企業と協力して臍帯の原料調達から製造、供給に至るまでのサプライチェーンを強化していきます。これにより、革新的な医療製品の提供が可能となり、最終的には多くの人々に貢献できることを目指します。

企業の目指すビジョン


ヒューマンライフコードは、国産で備蓄可能な臍帯からの細胞製品を製造・開発することで、現在治療法がない難病患者の希望をつなげることを目指しています。さらに、健康寿命延伸を図ることで、誰もが心豊かな生活を実現できる社会を創出することがビジョンとされています。

受賞歴と評価


同社は、数々の賞を受賞しており、2019年には「第1回東京ベンチャー企業選手権大会」で最優秀賞や東京都知事賞を受賞しました。また、2023年には内閣府主催の「第5回日本オープンイノベーション大賞」で厚生労働大臣賞を受賞し、経済産業省のスタートアップ支援プログラム「J-Startup」にも選定されています。これらの受賞は、同社の技術力や社会への貢献を高く評価された結果です。

まとめ


ヒューマンライフコードの資金調達は、再生医療の世界における大きな前進といえます。UC-MSCsを用いた治療法の確立は、難治性疾患に対する新たな治療の扉を開くことが期待されています。同社の今後の動きから目が離せません。


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会社情報

会社名
ヒューマンライフコード株式会社
住所
東京都中央区日本橋堀留町1-9-10日本橋ライフサイエンスビルディング7 5階
電話番号

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