Maxonユーザーミーティング
2022-10-04 10:46:15
クリエイターの熱が集結!「Maxonユーザーミーティング」開催レポート
2022年10月21日、22日の2日間にわたり、東京都千代田区のアキバホールで「Maxonユーザーミーティング」が開催されました。このイベントは、アニメやゲーム、フィギュア制作に関わるクリエイターたちが一堂に会する機会であり、各方面から参加者が集まりました。
イベントの概要
1日目の「3D&Motion Design Day」では、Maxon CEOのDavid McGavran氏が来日し、日本のユーザーへのメッセージが伝えられました。また、2022年9月にリリースされたCinema 4D 2023やRed Giant、Redshift、Forgerなどの新機能についても詳細に説明され、参加者はこれらの製品の最新情報を得ることができました。名古屋のCG制作会社・ソアズロックがCinema 4Dを使ったCM制作事例を発表し、実際の制作過程や工夫についての具体的な話が展開されました。
特に、ケーススタディではキャラクターCMと実写合成CMの2本が取り上げられ、CGディレクターの刀祢平真吾氏と寺村太一氏が、使用したツールやテクニックについて詳しく解説しました。これにより、参加者たちは具体的な応用事例を知り、実践に役立てることができる貴重な機会となりました。
アニメにおける撮影技術
2日目の「ZBrush Day」では、再びDavid McGavran氏が登壇し、ZBrushの最新情報が紹介されました。大ヒットアニメ『Fate/Grand Order』の撮影監督である佐久間悠也氏が登壇し、Trapcode Suiteを使用したアニメの撮影技術について語りました。彼は、キャラクターの感情やシーンの中での印象を如何に分かりやすく表現するかというポイントを取り上げ、具体的な作品を通してその魅力を解説しました。
佐久間氏の発表では、『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』や『その着せ替え人形は恋をする』の話が特に話題となり、参加者からの質問も多く寄せられました。参加者たちは、実際のアニメ制作現場の状況が垣間見え、業界のトレンドを知る良い機会となりました。
ZBrushスカルプトの活用
その後、デジタルアーティストである森田悠揮氏がビジュアルアートにおけるZBrushのスカルプト技術について講演。彼の独自のアーティスト活動や、キャラクター制作におけるスキルを披露しました。森田氏は、最近数多くの展示会を巡り、国際的にも評価される作品を発表しています。
さらに、株式会社カプコンの大石アリア氏は、モンスター制作におけるZBrush活用法について紹介し、その成果を具体的なプロジェクトの事例で示しました。特に『モンスターハンター:ライズ』や『モンスターハンター:サンブレイク』のキャラクターデザインの背後にある苦労や工夫を述べ、聴衆の興味を引きました。
最後に、フィギュア業界におけるZBrushの活用について、グッドスマイルカンパニーのケロリソ氏らが登壇したディスカッションが行われ、経験豊富な原型師たちが活躍する様子が伺えました。彼らは実物を作るための技術やZBrushを用いたプロセスについて盛り上がりました。
まとめ
この「Maxonユーザーミーティング」は、クリエイティブ業界の最新情報や技術を学ぶ大変有意義な場となりました。参加費が無料であったこともあり、多くの人々が集まり、互いに刺激し合う貴重な機会となったようです。
今後も同様のイベントが続くことに期待が高まります。
会社情報
- 会社名
-
Maxon Computer株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区広尾5-22-3広尾西川ビル2F
- 電話番号
-
03-5422-6505