岡山大学が推進する社会変革への新たな試み「共生型連合体」
2024年12月13日、岡山大学は「共生型連合体」の第1回個別ミーティングをオンラインで開催しました。この組織は、筑波大学や大阪大学、山梨大学などとの連携を基盤に、産学官が協働して社会変革を推進することを目的としています。
この取り組みは国の国家戦略特区に関連しており、特にスーパーシティとデジタル田園健康特区における大学群の相互理解を深める重要な機会となりました。
イノベーションを目指す大学の連携
ミーティングには、岡山大学から学長をはじめ、教員らが参加し、筑波大学、大阪大学、山梨大学の専門家も踪しました。各大学は自らの取り組みや地域課題の解決策をシェアし、今後の連携の方向性を模索しました。
岡山大学を代表する講師が報告した林業や医療データに関する構想は、地域に根ざしたDX(デジタルトランスフォーメーション)プロジェクトの具体化に向けた助けとなるでしょう。
地域皆人に寄り添った社会変革
共生型連合体は、地域の住民を中心に据えた持続可能な社会の実現を目指しています。各大学が持つ知識や技術を活用することで、地域課題の解決や新たなイノベーションの創出に貢献することが期待されています。このような取り組みは、これから益々重要になっていくでしょう。
参加者の意見と方向性
ミーティングの中では、地域課題に応じたプロジェクト展開や情報技術者のキャリアアップなどが提案され、大学間の協力による人材育成の重要性が再認識されました。また、林業、鳥獣被害対策等への技術活用や共生型連合体ならではの強みを生かした規制改革についても多様な意見が交換されました。
今後の展開
会の最後には、シンクタンク機能を強化し、大学から生まれるスタートアップを支援するなどの方針が確認されました。今後は筑波大学や大阪大学との協力関係をさらに深めながら、この共生型連合体を通じて社会改革を進めていく意欲を示しました。
学長の期待
那須理事長は「私たち大学は地域社会と密に連携し、変化を共に描いていく必要がある」と述べ、その実現に向けた意気込みを明かしました。また、今後のミーティングにも期待が寄せられています。
共生型連合体によってもたらされる社会変革に、地域の人々だけでなく、広く国民全体が注目しています。岡山大学の取り組みの進展には、大いに期待が寄せられています。
今後も魅力的なプロジェクトが進行し、地域とともに創出する成果が多く見られることを願っています。
この取り組みは、文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」とも密接に連携しており、岡山大学が目指す「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現へと繋がっています。