高槻市で行われたしめ縄作り体験
令和7年12月19日、高槻市立三箇牧公民館で行われた「しめ縄作り体験」イベントが大いに賑わいました。年神様を迎えるための重要な正月飾りであるしめ縄は、地元住民にとってなくてはならない伝統的なアイテムです。今回のイベントには約20人の参加者が集まり、年越しを楽しみにする心が漂うなか、親子や友人同士のグループで賑やかに行われました。
しめ縄作りのスタートにあたり、参加者たちはまず地元で収穫されたもち米の稲わらを手に取ります。それぞれが15本から20本の稲わらを束ね、2人1組になって力を合わせてねじり始めました。講師の指導の下、参加者たちはねじる強さや向きを確認しながら、丁寧に形を整えていきます。これには思いのほかの力が必要で、手が痛くなることもしばしば。参加者たちは代わる代わる力を加えながら、しっかりとした縄を編み上げていきました。
縄が十分に締まったところで、今度は円形に整えて結ぶ作業へ。これがしめ縄の土台となる部分です。また、最後の仕上げにはナンテンやウラジロ、水引といった縁起物を丁寧に飾り付けます。完成したオリジナルのしめ縄を手にした参加者は、「思ったより力が必要で手が痛くなったけど、貴重な体験ができた」と笑顔を見せながら語りました。「いい新年が迎えられそう」といった声も聞こえ、みんなの顔には満足そうな表情が浮かんでいました。
会場にはわらの香りが漂い、一足早く正月の雰囲気が感じられました。このイベントは毎年開催されており、地元住民たちにとって新年を迎える準備の楽しみの一部となっています。高槻市では、伝統や文化を大切にする姿勢が多くの人々に受け継がれており、今回のしめ縄作り体験もその一環として位置付けられます。来年の正月を待ち侘びながら、参加者たちは心を込めてしめ縄を作り続けることで、自身の願いを込めていました。こうした地域のイベントが地元の絆を強め、文化の継承に繋がっていくことを期待したいものです。
高槻市の公民館は、今後も地域住民に向けたさまざまなイベントを企画し、参加者同士の交流の場を提供し続けることで、心豊かな地域社会を築いていくことが求められています。今回のしめ縄作り体験がその一つとして、参加者たちの心に深い思い出として刻まれることは間違いありません。