「第三回全国高校生政策甲子園」決勝大会の開催報告
公益社団法人日本青年会議所(日本JC)が主催する「第三回全国高校生政策甲子園」の決勝大会が、8月25日に国会議事堂で盛大に行われました。この大会は、未来を担う若者たちが自らのアイデアを提案し、日本の政策作りに参加する機会を提供するものです。
今年の特徴
今年は「未来の日本を創造する!! 持続可能なデジタル政策!」という設定テーマと「あなたは総理大臣!! 地域の社会課題と明るい未来!」という自由テーマの2つの部門で競われました。これには、全国33都府県から352チーム、約1500名の高校生たちがエントリー。書類選考を経て、52チームが3つの地区で予選を通過し、最終的に16チームが決勝に進出しました。
決勝大会の様子
決勝大会では、各チームが5分の持ち時間で政策を発表。その後、国会議員や特別審査員からの質問を受け、より深い議論が交わされました。審査員には、日本JCの会頭外口真大と副会頭伊住公一朗、また、国会議員も参加。彼らは高校生たちの政策に対し、熱心に耳を傾けました。
高校生たちが考えた政策を直接国会議員に伝える機会は多く、より現実味を帯びた意見交換が行われました。演説後には、休憩を挟んでよりカジュアルな交流が行われ、興味深い意見や質問が飛び交いました。参加した高校生は、主権者としての意識をさらに高め、自らの政策に自信を持つ機会となりました。
審査結果
審査方法は、25点満点の評価をもとに合計点の高い順に「会頭賞」と「副会頭賞」が決定されました。結果は以下の通りです:
設定テーマ部門
- - 会頭賞:そらりんく(佐久長聖高等学校/長野県)「ひとりじゃない、をテクノロジーで。」
- - 副会頭賞:未来創造☆ひらめきソーダ(山陽学園高等学校/岡山県)「田園OS〜未来を耕すデジタル農業革命〜」
自由設定部門
- - 会頭賞:古川黎明お米プロジェクト(宮城県古川黎明高等学校/宮城県)「農業従事者の激減に対し、直播への転換を支援する。」
- - 副会頭賞:てぃーだ~ヤンバルクイナが飛べる時代へ~(北山高等学校/沖縄県)「市民とつくる未来設計」
次のステップ:国民投票
最優秀賞は、9月1日から20日までのインターネット投票で決まります。日本JCの公式サイトを通じて詳細が発表される予定です。全国の皆さんの応援で、若者たちの未来を後押ししましょう!
参加者の声
参加した高校生からは、政策づくりのプロセスや発表の難しさ、議員との交流に対する感想が寄せられました。「自分たちの意見が政策に反映されるかもしれないという緊張感がありましたが、良い経験になりました」との声もありました。また、「次回も参加して、さらに良い政策を考えたい」との意欲的な意見も多く聞かれました。
地域の課題解決に向けた若者たちの挑戦は、これからも続いていきます。今後も全国高校生政策甲子園は、多くのクリエイティブなアイデアで日本の未来を考えていく場として大いに期待されます。
詳細は、日本JCのホームページをご覧ください。