エコカーと経済意識
2009-08-06 14:24:46
エコカー購入動向からみる経済重視の消費者意識とは
エコカー購入動向からみる経済重視の消費者意識とは
最近、ソニー損保が行ったエコカーに関する調査によると、エコカー購入時において多くの人が環境面よりも経済面を重視する傾向が浮き彫りになりました。この調査は、全国の20代から50代の男女1,000名を対象に、エコカーの認知や購入意向について詳しく尋ねたものです。
エコカーへの意識と環境重視の結果
調査結果によれば、88.4%の人が「ガソリン車からエコカーに買い替えることは環境に良い」と感じています。しかし、実際には「コストがかかっても環境に良いエコカーを選びたい」と答えたのはわずか26.6%でした。これに対面「お金の節約が重要」と答えたのは53.0%。このことから、エコカーに対する環境意識は存在するものの、実際の購入においては経済性がより重視されていることが明らかになりました。
エコカーとガソリン車の価格差
また、エコカーとガソリン車の価格差について尋ねたところ、最も多かった回答が「20万円以上高かったら買わない。」というもので、22.5%がこれに該当しました。「30万円以上、100万円以上なら買わない」という合計は54.6%に達しました。このことから、エコカーの普及には価格差が20万円未満であることが重要な要素であると推察されます。
エコカーイメージの分析
調査での“デザイン”や“高級感”についてのイメージにも注目が集まりました。「デザインが良い」と答えたのは53.5%で、「高級感がある」と感じる人は56.5%に上りました。一方で、62.8%が「割高感がある」と回答しました。プリウスやインサイトといった人気のエコカーがあるにもかかわらず、消費者には依然として価格面での不安があります。
人気のエコカーと比較車の動向
具体的にどのエコカーを検討しているかという質問に対しては、トヨタの「プリウス」が32.3%、ホンダの「インサイト」が20.2%と、完全にハイブリッドカーが上位を占めました。続いてホンダの「フィット」やトヨタの「ヴィッツ」も人気です。これらの結果からは、エコカーを考える消費者が一定の方向性を持っている一方で、ガソリン車であっても高燃費な選択肢を視野に入れていることが見て取れます。
消費者のコスト意識と保険選び
カーライフのコストについても触れられました。26.1%がすでにダイレクト型(通販型)の自動車保険に加入しているとのことです。加えて、14%が次回更新時にダイレクト型の見直しを検討したいと回答しました。これはエコカーの購入にとどまらず、カーライフ全般でのコスト削減に対する意識の高さを示しています。
まとめ
今回の調査結果からわかることは、消費者がエコカーを選ぶ際に環境意識は強いものの、実際の購入判断には価格が大きな影響を及ぼしているということです。エコロジーの重要性は認識されつつも、エコノミーがその背景にあることを多くの人々が持っている印象です。これからのエコカー市場では、経済性を重視したアプローチがますます重要になると言えるでしょう。
会社情報
- 会社名
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ソニー損害保険株式会社
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- 東京都大田区蒲田5-37-1アロマスクエア11F
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