高機能バイオマス炭「宙炭」で実現する次世代農業！栃木県宇都宮市でシャインマスカット栽培開始

株式会社TOWINGと株式会社日本農業は、共同で栃木県宇都宮市にて、高機能バイオマス炭「宙炭」を活用したシャインマスカット栽培を開始しました。

「宙炭」は、地域の未利用バイオマスの炭化物に、TOWINGが保有する土壌由来の微生物群を効率的に選別・培養した農業資材です。農地に施用することで、作物の品質や収穫量の向上、温室効果ガス排出量の削減、資源循環の促進など、多岐にわたる効果が期待されています。

今回の取り組みでは、日本農業が注力する「根域制限栽培」と「宙炭」を組み合わせることで、収穫量増加と品質向上に加え、環境負荷軽減によるサステナブルな農業の実現を目指します。「根域制限栽培」は、根の生育範囲を制限することで、樹木の成長を促進し、早期に収穫できるようになる栽培方法です。

収穫量増加と環境負荷削減を同時に実現

日本農業は、約4haの圃場（栃木県宇都宮市）で、シャインマスカットの定植10本に「宙炭」を施用しました。2025年9月頃には、従来の栽培方法に比べて約40%増の収穫量を見込んでいます。また、「宙炭」を使用することで、125Lあたり14.4kgの温室効果ガス削減も見込まれており、環境負荷の低減にも貢献しています。

共同での生育調査と今後の展望

今回の取り組みは、シャインマスカット栽培や「根域制限栽培」における「宙炭」の施用としては初めての試みとなります。両社は共同で生育調査を実施し、その結果に基づいて、同圃場におけるシャインマスカット栽培をはじめ、他品目や多様な栽培方法への「宙炭」の施用拡大を目指していきます。

TOWINGと日本農業について

株式会社TOWING

「持続可能な超循環型農業を地球・宇宙双方で実現する」をミッションに掲げる、名古屋大学発のインパクトスタートアップです。地域の未利用バイオマスの炭化物に、独自の微生物群を効率的に選別・培養した技術を用いて、高機能バイオ炭「宙炭」を開発・販売しています。農林水産省みどりの食料システム法基盤確立認定事業者であり、2022年度「STI for SDGs」アワード文部科学大臣賞などを受賞しています。

株式会社日本農業

農作物の生産・加工、輸出・販売、農業経営コンサルティングなどを行う企業です。果樹の早期成園化に特化した「根域制限栽培」技術を持ち、高品質な農産物の生産と環境負荷の低減に取り組んでいます。