越前の瓦、大集合!あわら市の企画展
福井県あわら市で開催中の異色の企画展「越前の瓦~その再興と発展~」では、地域の誇りである越前瓦の魅力と歴史が存分に紹介されています。この展覧会を通じて、江戸時代から昭和初期にかけて盛んだった瓦作りの職人技に触れることができます。
越前瓦の歴史
あわら市では、江戸時代中期から瓦製造が始まり、昭和初期には越前瓦の約三分の一がこの地域で生産されていました。特に福井県の北部、日本海沿岸に向けて瓦は船で運ばれ、その評判は高まりました。興味深いことに、あわら市の名前が記された江戸時代の鬼瓦が、遠く秋田県でも確認されています。
また平成22年には、函館市にある歴史的建造物・函館奉行所の復元に際して、あわら市の瓦職人が作った鬼瓦が使われています。このように、あわらの瓦は長い間、地域と歴史の中で大切にされ、高く評価されてきました。
展覧会の内容
現在開催中の「越前の瓦~その再興と発展~」では、地元の瓦職人による貴重な作品や資料が数多く展示されています。特に、以下のような展示物に注目!
- - 沢春日神社鬼瓦(あわら市教育委員会寄託)
- - 三国浄願寺鬼瓦(あわら市教育委員会蔵)
これらの展示は、地域の歴史を深く知る絶好の機会です。
展覧会情報
- - 開催期間: 10月4日(土曜日)から12月7日(日曜日)
- - 開館時間: 午前9時30分から午後6時まで(最終入館は午後5時30分)
- - 休館日: 毎週月曜日と毎月第四木曜日(祝日の場合はその翌日)
- - 入場料: 一般300円、団体(10名以上)240円。中学生以下や市内の高校生、70歳以上、障がいのある方とその介助者は無料。
詳しい情報は、市の公式ホームページをご覧ください。
関連イベント
展覧会に関連して、以下のイベントも計画されています。
- - 瓦づくり体験 (11月16日・日曜日) 10時から、講師は大森正人氏(陶芸家)。定員30人。
- - 関連講演会「ふくい、あわらの赤瓦」(11月30日・日曜日) 午後1時30分から、中原義史氏(副館長)が講師を務めます。
それぞれのイベントは早めの申し込みが必要ですので、ご注意ください。
あわら市の魅力
あわら市は、全国幸福度ランキングで6回連続1位を獲得した実績もあり、多様な観光資源を提供する地域です。あわら温泉は140周年を迎え、宿場町としての歴史や美しい自然が楽しめます。
さらに地元特産品や温泉宿泊券がふるさと納税の返礼品として選べるため、訪れる人々へ“北陸の美味しさと癒し”を提供しています。
この機会にぜひあわら市の魅力を再発見し、豊かな歴史と文化に触れてみてはいかがでしょうか。