予想外のEU離脱が引き起こしたSNSの反響と影響

2016年6月、英国がEUからの離脱を選択した国民投票の結果は、世界中に衝撃を与えました。多くのメディアがこの予想外の結果に注目し、報道が急増しました。この結果、SNS、特にTwitterでは数多くのツイートが発信され、その内容や発信者の特性についても興味深いデータが明らかになりました。

ツイートと報道の急増

調査によると、EU離脱という結果に関心が集まり、ツイート数や報道数が著しく増加しました。特に、英国の国民投票が行われる前は、自国でのサミットに対する関心が圧倒的でしたが、離脱決定後にはEU関連の報道が急激に注目を集めることとなりました。報道単位当たりのツイート数は、EU関連がサミットに比べて大幅に増えたことが確認されています。

ツイートの増加パターン

速報が流れると、ツイート数は徐々に増加し、12時台には爆発的に増えました。このピークは、その後は緩やかに減少していきましたが、高水準を維持し続けました。特に、離脱確定の午後には多くのユーザーが反応し、多様な意見が飛び交う状況が見られました。

ソース情報の特徴

さらに、ツイートの情報源を分析すると、Webニュースのリンクが比較的少なく、むしろテレビ速報を見てツイートしたものが多かったことが示されています。調査対象期間中、12時から15時のツイートでWebニュースをリンクしたものはわずか6.4%で、テレビからの情報がSNSで広がる要因となったようです。

発信者の属性

ツイートを行ったユーザーの属性に注目すると、10代から20代の若者が主軸を占めており、特に男性が多くを占めていました。年代別では約80%がこの世代からの投稿で、ビジネスタイムということも影響していると考えられます。このような背景から、SNS上での情報発信は若年層に偏ったことが明らかになりました。

ツイートの内容

ツイートの内容も多様で、「まさか？」や「予想外だ」といった驚きの言葉が多く見られました。また、離脱をユーモアを交えて皮肉るような投稿や、テレビ速報の様子を面白おかしく表現するものも広まっており、ネガティブな感情をポジティブに転換する形で拡散しました。これらの投稿は多くのリツイートを受け、反響を呼び起こしました。