近年、企業における社員のメンタルヘルス管理が重要視される中、booost health株式会社が開発した「メンタルトレーニングクラブBOOOST」が新たな局面を迎えています。このプラットフォームは、AIを駆使した独自のオンラインツールとコーチのサポートを通じて、企業向けのメンタルケアを提供しています。
昨今のビジネス環境では、社員のストレス対策が喫緊の課題となっていますが、その対策には多くの障害が存在します。一方的な知識提供だけで実践が伴わなかったり、コンサルティングの延長で終わってしまうなど、取り組みが絵に描いた餅となっているケースが多く見受けられます。さらに、企業の業務形態に即した支援が行われなかったり、効果のエビデンスも希薄であったりすることが指摘されています。
そこで、「メンタルトレーニングクラブBOOOST」は、こうした課題を解決する一環として、ストレスマネジメントの重要性を学ぶだけでなく、実践的かつ継続的に支援を受けることができるプログラムとして注目されています。具体的には、週1回のセッションで利用者が自身のストレスの原因を特定し、それに対処するための具体的な行動計画を立てていく形式です。これにより、社員はストレスの自己理解を深め、ストレス対処能力を向上させることが目指されています。
このプログラムの実施結果は、企業社員向けのパイロットスタディとして、産業・組織心理学会 第39回大会にて発表される予定です。この研究では、利用者がストレスに対してどのように対処し、組織全体の生産性や自身のエンゲージメントがどのように向上するかを検証しています。
過去の研究成果でも、ストレスの原因に適切に取り組むことで心理的な負担が軽減され、従業員の仕事に対する積極的な取り組み(ワーク・エンゲイジメント)が向上することが示されています。また、今回の効果検証でも、ストレス対処力のスコアが向上したことが明らかになっています。特に、利用者がプログラムを活用する頻度が高かったグループでは、ストレス対処能力の飛躍的な向上が観察されました。
加えて、BOOOSTのサービスは、心理カウンセラーやメンタルカウンセラー等の専門家がコーチとして定期的に関与するため、個々のニーズに応じたパーソナライズされた治療が期待できます。利用者は自らの困難を認識し、具体的なアクションを決定していくことで、より良いメンタルヘルスを手に入れることができるのです。
BOOOSTでは、メンタルの変化に気付くことの大切さを重視し、自己理解を深めながら実行可能なアクションプランに結び付けることを目指しています。これにより、企業全体のパフォーマンス向上にも寄与することが期待されており、健康経営の実現に向けた一助となっています。
今後、BOOOSTはさらなる調査と知見の収集を進め、企業のストレス対策に寄与し続けることを強く誓っています。社員が安心して働ける環境を作るため、BOOOSTが持つデジタルツールの利点を最大限に活かしていく姿勢には、ぜひ注目したいところです。