3D CADデータの活用を進化させる
製造業向けのAIワークスペースを提供するScene株式会社は、最新の3Dドキュメントツール『3D Docs』と設計レビューツール『Issues』において、主要3D CADソフトウェアのネイティブ形式への対応を開始しました。この新機能の導入により、ものづくりプロセスの効率化や情報共有が大幅に改善されることが期待されています。
更新の背景とその重要性
従来、異なるCADツール間でデータを共有する際には、中間フォーマットを利用することが一般的でした。しかし、この変換プロセスは時間がかかり、重要な属性や履歴が失われる危険があります。それに伴い、効率的なコラボレーションが難しくなることが懸念されていました。Scene社は、この課題を解決するために『3D Docs』と『Issues』を進化させました。
新たにサポートされるファイル形式
新機能では以下の主要CADソフトウェアのネイティブ形式がサポートされます。これにより、ユーザーはオリジナルのデータをそのままアップロードし、レビューやフィードバックを容易に行うことが可能です。
- - SolidWorks: SLDASM, SLDPRT
- - Inventor: IPT, IAM
- - Creo / ProE: ASM, PRT
- - CATIA V5: CATPart, CATProduct
- - CATIA V6: 3DXML
- - NX: PRT
この対応により設計変更に関する履歴の管理やデータ欠損のリスク減少が期待されます。
特徴と利用シーン
ネイティブ形式への対応によるメリット
1.
効率的なデータ共有: 中間フォーマット変換が不要になり、重要な属性情報を失うことなく共有できます。
2.
迅速なコラボレーション: 異なるCADツールを使用するパートナー企業ともスムーズにコラボレーションができます。
利用シーンの具体例
- - デザインレビュー: さまざまなCADツールを使用する企業間でも簡単にファイルを共有でき、横断的な設計レビューが実現。
- - 作業指示: CADツールを持たない担当者でも3Dモデルを基に作業指示書を作成し、製造現場で直接参照できるようになります。
3D DocsとIssuesについて
『3D Docs』とは
『3D Docs』は、設計部門から生産技術、製造、メンテナンス部門まで幅広く利用できるドキュメント作成ツールです。新人であっても分かりやすい資料を迅速に作成でき、リアルタイムでの情報共有を実現します。これにより、製品立ち上げの納期を短縮する効果が期待されています。
『Issues』とは
設計部門、生産技術、製造部門の指摘や課題を一元管理できるツールです。最新のCADデータに直接コメントができることで、開発の手戻りを防ぎ、フロントローディングの促進に貢献します。
活用事例紹介
- - ヤマト科学: 『3D Docs』を導入し、組立手順書の作成時間を30%削減しました。
- - セイコーエプソン: 『Issues』の導入によってレビュー業務の工数を50%削減し、開発日程の遅れを防止した成功事例があります。
お問い合わせと今後の展示会
興味をお持ちの方は、ぜひ
ご連絡ください。また、今後は2025年10月1日から3日まで大阪で行われる第28回 設計・製造ソリューション展に出展予定です。現場でのデモも行う予定なので、是非お立ち寄りください。
会社概要
- - 会社名: Scene株式会社
- - 代表者: ビジャヤン スワティナト
- - 所在地: 東京都渋谷区桜丘町11-6 DAGビル302号室
- - 設立: 2019年12月
- - 事業内容: ものづくりAIワークスペース「Scene Workspace」の開発・提供
- - URL: Scene株式会社