契約データベース「Contract One」が新機能を導入
働き方を変えるDXサービスを展開するSansan株式会社は、契約データベース「Contract One」において、2024年12月から新機能「拡張項目のAI自動入力」を導入することを発表しました。
この新機能は、賃貸契約における物件名やライセンス契約に必要な作品名など、契約書内にある重要な項目を自動で抽出し、一覧化することが可能です。従来、これらの情報を正確に管理するためには、契約書を一つ一つ確認しなければならず、手間がかかるだけでなく、記載ミスや抜け漏れが発生するリスクもありました。
特に、2027年4月から新リース会計基準が適用されるため、企業は「リース料」や「解約可否」といった項目を契約書上で把握する必要があります。このような背景を受け、「拡張項目のAI自動入力」は、これらの負担を大幅に軽減することを目指しています。
機能実装の背景
契約書には、賃貸借契約に関する物件名や、秘密保持契約の残存期間、ライセンス契約の作品名など、日常的に確認すべき項目が多数存在します。企業はしばしば、管理表を手作業で作成し、該当する箇所を探す必要がありました。しかし、この方法は非常に煩雑で、手間や時間だけでなく、誤入力などの問題も伴っていました。さらに、新リース会計基準の導入が控える中、多くの企業が適切に情報を管理する必要が生じています。
Contract Oneでは、こうした課題を解決するために最新のAI技術を活用し、契約書から自動で必要な項目を抽出し、整理できる機能を実装することにしました。これにより、管理業務がスムーズになり、大幅な時間削減が期待されます。
新機能の概要
「拡張項目のAI自動入力」は、ユーザーがあらかじめ設定した項目を契約書から自動的に抽出し、台帳に記入するオプション機能です。これまでContract Oneでは「契約先名」や「契約締結日」といった、契約書を管理する上で必須な主要9項目をデータ化してきましたが、今回の新機能により、さらに多くの項目を手軽に抽出して一覧化できるようになります。
設定は簡単で、自動入力を「有効」に切り替えるだけで利用開始できます。また、得られたデータはCSV形式で書き出しでき、基幹システムや会計処理システムにインポートすることも可能です。これにより、各企業が求める情報に柔軟に対応できるようになるでしょう。
現場の習慣を変革する「Contract One」
Contract Oneは、Sansan株式会社が提供する契約データベースであり、長年の技術をもとに契約書をデータ化しています。提供するサービスには、契約の有効性や複雑な関係を俯瞰的に捉える機能が含まれ、生成AIを駆使して事業部門でも日常的に契約データを活用できる環境を整えています。
契約管理に対する意識を変え、現場の習慣を革新することで、リスク管理と生産性の向上が実現し、結果として事業の加速へと繋がることが期待されています。詳細は、公式ウェブサイトをご覧ください。
Sansan株式会社 会社概要
Sansan株式会社は「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションに掲げ、DXサービスを提供しています。主なサービスには営業DXの「Sansan」、名刺アプリ「Eight」、インボイス管理サービス「Bill One」、契約データベース「Contract One」があり、国内外で展開しています。
設立:2007年6月11日
所在地:東京都渋谷区桜丘町1-1 渋谷サクラステージ 28F
資本金:69億33百万円(2024年8月31日時点)