WillboxとMonCargoがデータ連携を実現
国際物流業界において、特に海の輸送分野は様々な課題に直面しています。今回は、海上物流プラットフォームを提供するWillbox株式会社が、コンテナ追跡サービスを展開するMonCargo株式会社との連携を発表しました。このパートナーシップにより、物流業界のデジタルトランスフォーメーションがさらに進展することが期待されています。
データ連携の背景
国際物流、特に海運業界では、コンテナの価格変動や配送スケジュールの乱れが頻繁に起こります。これらは外的な要因によって左右されるため、業者にとっては大きな負担となっていました。そのため、船会社の情報を取得することが困難であり「本船の動静確認」にも大きな課題が存在しています。
こうした問題を解消するため、Willboxは自社の海上コンテナ手配サービス「Container EC」とMonCargoのコンテナ追跡サービスをデータ連携させることを決定しました。この連携により、リアルタイムでのコンテナ追跡が可能となり、ユーザーは簡単に本船の動静を確認できるようになります。
コンテナ追跡の新機能
このデータ連携により、Container ECのマイブッキング画面から簡単に動静確認が行える新機能が追加されました。ユーザーは、自分のブッキングリストから確認したい案件を選び、ボタン一つでMonCargoのトラッキング情報にアクセスできます。この仕組みにより、トラッキングの実施が格段にスピーディーになります。
また、本船動静の確認に加え、ブッキングステータスの表示やBooking No.とB/L No.の確認が可能となり、利用者は一元化された情報を容易に把握することができます。
今後の進化を目指して
このデータ連携に関してMonCargoの代表、五所絢奈氏は「この連携により、貿易実務者の業務効率が大きく改善されると確信しています」とコメントしました。一方、Willboxの代表、神一誠氏は「国際物流の変動に即応できる体制を整え、ユーザーの利便性を高めていきます」と明言し、今後のサービス改善への意気込みを示しました。
MonCargoとWillboxについて
MonCargoは、海運業界のDXを推進するために設立された株式会社で、コンテナ追跡サービスを提供しています。このサービスは、海上運送のトラッキング情報を自動で取得し、ユーザーに対してリアルタイムで動静や配送スケジュールを通知することができます。
一方、Willboxは「国際物流をより最適に、よりスマートに。」をミッションに据え、荷主と物流業者が直接連携できる新たなプラットフォームを開発しています。その中核である「Container EC」は、複数の船会社の情報を一覧で確認し、手軽にコンテナ手配が行えるサービスです。
この連携は、国際物流における業務の効率化を図る上で、非常に重要な一歩となります。今後も両社は、業界の環境変化に対応しながら、利用者にとって使いやすいサービスの提供を目指して邁進していきます。