群馬県立館林美術館で楽しむ北欧デザイン展
群馬県立館林美術館は、2025年10月11日から12月14日まで、北欧デザインの魅力を体験できる特別展を開催します。今回は「日欧プライベートコレクション ロイヤル コペンハーゲンと北欧デザインの煌めき アール・ヌーヴォーからモダンへ」というタイトルで、デンマークとスウェーデンに焦点を当てた展示が行われます。この展覧会は、19世紀末から20世紀初頭にかけての陶磁器や銀器、ガラス器を中心に、約200点の貴重な作品を一堂に集めたものです。
北欧諸国において、特にデンマークとスウェーデンでは、生活環境の美しさが大切にされ、日常の中で使う食器や雑貨に高いデザイン性が求められました。その背景には、厳しい冬を乗り越えるためにインテリアや食卓を豊かにするという文化が根付いています。
デンマークのデザイン
まず、デンマークのデザインを代表するのが「ロイヤル コペンハーゲン」です。このブランドは、上質な磁器の生産を続け、国際的に高い評価を受けてきました。同社は、北欧アール・ヌーヴォーの先駆けでもあり、芸術性の高い作品を数多く生み出しています。また、陶工としてのキャリアをスタートさせたジェンセンは、のちに銀製品で名を馳せるジョージ ジェンセンを創業しました。このように、デンマークのデザインは豊かな歴史によって支えられています。
スウェーデンのデザイン
一方、スウェーデンでは「ロールストランド」が有名です。この陶窯は北欧最古のもので、品格のある陶磁器を世に送り出してきました。また、スモーランド地方ではガラス工芸が盛んで、1950年代にはオレフォスやコスタといったメーカーによって、芸術的なガラス作品が作られました。
展覧会の見どころ
本展覧会では、日欧間の貴重なプライベートコレクションから厳選された約200点を展示します。これにより、アール・ヌーヴォーからモダンに至るまでの北欧デザインの流れを深く理解できる機会となります。来場者は、北欧のデザインがもたらす美しさや機能性を直接体験し、その魅力を感じることができるでしょう。
開催情報
- - 会期: 2025年10月11日(土) ~ 12月14日(日)
- - 休館日: 月曜日(10月13日、11月3日、11月24日を除く)、10月14日(火)、11月4日(火)、11月25日(火)
- - 開館時間: 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
- - 会場: 群馬県立館林美術館 展示室2~4
- - 観覧料: 一般830円(660円)、高校・大学生410円(320円)
- - 主催: 群馬県立館林美術館
- - 後援: デンマーク王国大使館、スウェーデン大使館
詳細については群馬県立館林美術館の公式ウェブサイトをご確認ください。