「坊ノ岬灯台ウォーク」の魅力
2025年11月24日、南さつま市の美しい自然に囲まれた坊ノ岬灯台周辺で、「坊ノ岬灯台ウォーク」が開催されます。このイベントは、地域の歴史や草花に詳しい専門家とともに、約3キロの道のりを歩きながら、知られざる歴史や植物に触れる貴重な機会です。
知っておきたい坊津の歴史
坊津はかつて中国の「武備志」に「日本三津」と記された重要な港であり、遣唐使や密貿易の舞台として知られています。鑑真やザビエルもここに上陸し、さまざまな歴史的出来事が繰り広げられてきました。また、坊ノ岬には、豊臣秀吉とのいざこざで流された近衛伸輔公が指定した「御崎秋月洞」があり、地域の象徴となっています。さらに、西213キロの地点には戦艦大和が沈んでおり、これが「坊ノ岬沖海戦」として有名です。これらの歴史的背景に触れることは、参加者にとって大きな魅力となるでしょう。
専門家から学ぶ貴重な時間
「坊ノ岬灯台ウォーク」では、歴史や自然に関する講師として、鹿児島のまち歩きの第一人者東川隆太郎氏と、元鹿児島国際大学准教授の木戸伸栄氏が同行します。参加者は、坊ノ岬の歴史について学び、さらにリアス式海岸の特徴や、当地の植生に関する知識を深めることができます。特に、牧野富太郎先生が「日本一美しい」と称したサツマノギクの植栽も行われる予定で、自然の美しさを実感する絶好の機会です。
イベントの詳細
「坊ノ岬灯台ウォーク」は、参加定員が30名と限られているため、早めの申し込みが推奨されます。参加費用は1000円で、当日は現金での受付が必要です。また、持ち物として水分補給用の飲み物とお弁当の持参が求められます。準備として、体温を保持するためのウインドブレーカーや、歩きやすい靴も必要となります。集合地点は坊津交流プラザで、当日は午前9時に集合し、講師とともに出発します。
雨天の場合は、hachの会議室で専門家による講演会が開催されるため、天候が悪くても充実した時間を過ごせるよう配慮されています。
参加申し込み
参加希望の方は、以下の連絡先にて申し込みが可能です。締切は11月17日までです。
- - 坊津観光案内所: TEL 0993-67-7310
- - 担当: 畑田 TEL 090-5405-4707 (電話またはショートメール)
このイベントは、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として実施されており、灯台を通じて地域の海の記憶を掘り起こし、地域間のつながりを強化し新たな海洋体験を提供することを目的としています。興味がある方はぜひご参加いただき、自然や歴史に触れる素敵な一日を楽しんでください。