博多駅マイングに息づく温かな人柄
博多駅の商業施設「マイング」の一角には、半世紀の歴史を誇る土産店『まるとめ』が存在感を放っています。ここの店頭に立つのは、勤続15年以上のベテランスタッフたち。彼女たちは60代から70代と高齢ですが、その温かい接客は、訪れる人々に癒しをもたらしています。彼女たちは効率的な接客を重視せず、世間話を楽しみながら、地元の魅力や商品の魅力を丁寧に伝えてくれます。
「人柄を大切に」という創業者から受け継いだ教えが、今もこの店の姿勢を形作っています。この温かい接客が、帰省や出張で博多を訪れる人々にとって、心の拠り所であることは間違いありません。
危機に瀕する『まるとめ』の現状
しかし、現在『まるとめ』は大きな難題を抱えています。2015年に博多駅の再整備が行われた結果、店はメイン通路から離れた奥まった位置に移転を余儀なくされ、客足が減少。その上、コロナ禍によって売上は大幅に落ち込みました。
コロナ融資に助けられた時期もありましたが、現在その返済負担が重くのしかかっています。高齢スタッフの安全を守りながら、店を運営するだけで精一杯の状況なのです。「経費を削減すれば接客が質を失い、更なる売上の減少を招く」という悪循環の中にあります。
クラウドファンディングへの挑戦
そんな中、立ち上がったのがクラウドファンディングです。このプロジェクトは、単なる資金集めではなく、博多駅から「効率の悪い、けれど豊かな価値」を守るための挑戦なのです。時間をかけた丁寧な接客を行うという価値を、我々は大切にしたいと考えています。
すでに多くの取引先から応援が寄せられ、博多駅長もその存在意義を語ってくれています。彼らの支援は、私たちにとって大きな励みとなります。
未来への展望
集まった資金は、店を再生するための一歩に使われます。具体的には、ベテランスタッフが生かせる「居場所」を守り、福岡の小規模生産者からの商品を丁寧に紹介する情報提供を行うつもりです。また、店へのアクセスを良くするための改善も計画しています。
クラウドファンディング概要
- - プロジェクト名:博多駅で50年、福岡の“おいしいもの”を届けてきた店を残したい
- - 実施期間:2026年4月22日 ~ 2026年5月29日
店舗情報
- - 所在地:福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1(博多駅マイング内)
- - 特徴:福岡・九州の名品を扱う小規模土産店。スタッフの平均年齢は64歳です。