三洋貿易、新型EV・PHEVバッテリー診断機を発売し市場を変革する

三洋貿易、新型バッテリー診断機の発表とその意義

三洋貿易株式会社が、コンパクトで手頃な価格のEV（電気自動車）・PHEV（プラグインハイブリッド車）のバッテリー診断機「EverBlüe Drive」シリーズを2025年1月22日から販売開始します。これにより、急速なEV市場の成長とともに、バッテリーの劣化状態を簡単に診断できる環境が整います。バッテリーはEVの価値の大きな部分を占めており、劣化度が正確にわからないことで中古車市場に影響を与えてきました。

バッテリー劣化の問題とその解決策

EVの価値はバッテリーの状態に大きく依存しますが、日本では中古EVの査定時に劣化度が明確に示されないことが一般的です。その結果、買取価格が安くなる傾向にあり、中古EVの取引がなかなか進まないのが現状です。また、バッテリーはリサイクルやリユースができる重要なリソースですが、現在はその多くが海外に流出しています。この状況が続くと、日本国内のサーキュラーエコノミーが確立しにくくなり、2050年には8兆円規模に成長が期待される市場を失う危険性すらあるのです。

このような背景から、三洋貿易は迅速にバッテリーの劣化度を診断できる新しいソリューションを提供することを決意しました。2017年から米Caresoft Global社の販売代理店として多くの車両データを集積し、日本の自動車メンテナンスの課題を見極め、自社のデータと中国の市場成功例を参考にして、このバッテリー診断機を開発しました。

高速バッテリー診断機の特徴

新商品の「EverBlüe Drive」は、以下の特徴を持っています。

1. スピードと利便性: 急速充電口に接続するだけで、わずか30秒でバッテリーの劣化度を推定できます。データマイニング技術を使用し、独自のアルゴリズムで優れた診断を行います。
2. 安全性: 車両の充電・放電が不要で、安全に測定が可能です。メンテナンス工場や家庭など、場所を選ばず利用できます。
3. 経済性: 他社製品と比べてリーズナブルな価格で、治療・査定の効率化を図り、コスト削減にもつながります。