福島の未来を考える
2021-12-28 16:00:03
福島の未来を考える対話フォーラムが名古屋で開催されました
福島再生の未来に向けた対話フォーラム
2021年12月18日、名古屋で開催された『福島、その先の環境へ。』対話フォーラムでは、福島県における除去土壌の再生利用と最終処分について多様な意見が交わされました。企画及び主催は環境省で、全国地方新聞社連合会の後援を受けるこのフォーラムは、地域の復興に必要な知識と理解を深めるための場とされています。
開会には環境大臣の山口壯氏が登壇し、福島とその周辺における環境再生事業の状況や、今後の課題についての説明が行われました。馬場康弘副参事官によると、福島県外で除去土壌の最終処分を行う法律が2024年に決まっている一方で、その認知度は福島県内で約50%、県外では約20%にとどまっており、広く理解を促進する必要があると訴えました。
参加者との意見交換
フォーラムの後半には、参加者から集められた質問や意見に基づいた活発な意見交換が行われ、環境問題がいかに身近なものであるかを再認識させられる場となりました。高村昇教授は、「これは福島の問題だけでなく、全国的な課題だ」と強調しました。また、学生である足立理子さんは「風評被害をなくすため、正確な情報の発信が必要」と語り、若い世代の重要性が強調されました。
ゲストとして参加した福島出身の女優・箭内夢菜さんも、自身の思いを述べました。「私たちが若い世代として意識し行動することが大切。この問題を知ることから始まると思う」とし、彼女自身が考える福島への理解を呼びかけました。
## 対話セッションでのさまざまな意見
参加者たちが書いた意見をもとに行われた対話ボードでは、「学校教育の必要性」という意見が目立ちました。それに対し、箭内さんは「学校行事での実施を検討できるのでは」と提案。環境省の室石局長は「修学旅行先に福島を選ぶことも有効だ」とコメント。笠井遥さん(京都大学卒)は「社会貢献として福島に興味を持つ学生を増やそう」と述べ、学校教育を通じた理解促進の重要性が再確認されました。
また、参加者から「福島に行くことへの不安」や「公共工事に使うことの難しさ」など、さまざまな課題も挙げられました。足立さんは「普段から情報を受け取っていないので、不安なイメージが広がる」と説明し、山口大臣は「地元の方々の理解が最も重要」とその認知を深める重要性を強調しました。
フォーラムのまとめ
最後に、登壇者全員がこのフォーラムについての感想を述べ、箭内さんは「まず理解し、行動することが大切。このプロセスが、より深い関心に繋がる」と語りました。笠井さんからの指摘では、福島の再生利用が持つポジティブな側面についても意識を喚起し、山口大臣は「福島だけでなく、日本全体で絆を感じる気持ちを大事にしていきたい」と締めくくりました。
フォーラムでは、リアルタイムでのグラフィックレコーディング(関美穂子作)が行われ、参加者同士の意義ある対話の様子が視覚的にも伝えられました。一人ひとりがこの重要な課題において意見を交流できる貴重な機会となったことは確かです。
会社情報
- 会社名
-
『福島、その先の環境へ。』対話フォーラムPR事務局
- 住所
- 東京都港区赤坂4-15-1赤坂ガーデンシティ14F
- 電話番号
-