アメリカでマンガの功績を称える!初の「アメリカン・マンガ・アワード」開催決定
2024年8月、ニューヨークのジャパン・ソサエティーにて、アメリカ初の「アメリカン・マンガ・アワード」が開催されます。本イベントは、毎年10万人を超える参加者を集める一大イベント「Anime NYC」の前夜祭として開催され、北米と日本のマンガ界の功績を称えるものです。
近年、北米におけるマンガ市場は急速に拡大しており、人気マンガシリーズはベストセラーリストの上位を席巻しています。こうした状況を受け、アメリカン・マンガ・アワードは、マンガ家、ストーリー、そして北米の読者がこれらの作品を英語で楽しめるように貢献した出版のプロフェッショナルを称えることを目的としています。
マンガ界の功績を称える様々な賞
アメリカン・マンガ・アワードでは、以下の部門で受賞者が決定されます。
マンガ出版殿堂賞: アメリカにおけるマンガの普及に大きく貢献した日本のマンガ家やマンガ出版関係者を称える賞。第1回受賞者は、翻訳家であり、『Manga! Manga! The World of Japanese Comics』(講談社インターナショナル)の著者であるフレデリック・L・ショット氏に決定しました。
最優秀新人マンガ賞: 今後の活躍が期待される新人マンガ家の作品を表彰する賞。
最優秀継続マンガシリーズ賞: 読者から長く愛されるマンガシリーズを表彰する賞。
最優秀翻訳賞: 日本のマンガを英語圏に紹介する上で重要な役割を果たす翻訳者を表彰する賞。翻訳者および著者のマット・アルト氏と依田寛子氏が審査員を務めます。
最優秀レタリング賞: マンガ作品において重要な役割を担うレタリングの技術を評価する賞。コミック・レタリングのプロであるトム・オーゼコウスキー氏とネイト・ピエコス氏が審査員を務めます。
最優秀出版デザイン賞: マンガ作品の出版デザインの美しさや創意工夫を評価する賞。紀伊國屋書店東海岸支社長の渡辺茂一氏と出版デザイナーのサシャ・ヘッド氏が審査員を務めます。
最優秀新刊マンガ賞: 近年出版された注目すべきマンガ作品を表彰する賞。
最優秀継続マンガ賞: 読者から支持を集め続けるロングセラー作品を表彰する賞。
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最優秀古典マンガ新装版賞: 古典的なマンガ作品の新装版で、高い評価を受けた作品を表彰する賞。
ノミネート作品と投票について
ノミネート作品は、日本マンガ界の専門家や著名人で構成される審査委員会によって選出されます。受賞者は、北米のマンガ出版社で編集業務に携わるプロフェッショナルの投票によって決定されます。
受賞式について
授賞式は、ジャパン・ソサエティーの本部ビルにて、マンガ業界関係者とプレス関係者のみを招待して開催されます。ジャパン・ソサエティーは、日米間の交流を促進する重要な役割を担う機関として、100年以上にわたり活動しています。
アメリカン・マンガ・アワードへの期待
アメリカン・マンガ・アワードは、マンガ界の素晴らしい才能を紹介し、その文化的意義を称える場となることが期待されています。今後の動向に注目しましょう。