LOGIQ株式会社が新サービスを発表
LOGIQ株式会社が2025年12月1日より、エンタープライズ向けの新しいサービス「Runtime Governance Assessment」を提供します。本サービスは、企業のIT環境に存在する基盤ランタイムの実行実態を見える化することを目的としたものです。CIOやCISO、ITガバナンスの担当者にとって目の届かないことが多かったランタイムの詳細を、技術的、法務的、ガバナンスの観点から統合的に評価するフレームワークとして注目されています。
基盤ランタイムの重要性
企業が導入するITシステムにおいて、基盤ランタイムの管理は極めて重要です。しかし、多くの企業ではこの領域が「ブラックボックス」と化し、実態を把握することが難しいのが現状です。その理由として、さまざまなプラットフォーム(Windows、Linux、AIXなど)の使用、サイロ化された実行パス、長年使われる旧バージョンの存在、多様なライセンス体系などが挙げられます。これにより、企業はいつ、どのようにしてそのランタイムが導入されたのか、OSSであるか商用か、再配布許可があるかどうかさえ判断できない状況に陥っています。
LOGIQの「Runtime Governance Assessment」
LOGIQが提供する「Runtime Governance Assessment」は、技術、法務、ガバナンスの三軸からランタイムの評価を行う唯一無二のフレームワークです。このアセスメントの特徴には以下のようなものがあります。
1. Directory-Level Runtime Discovery
LOGIQの技術的アプローチは、単なるパスやバイナリ名の列挙ではありません。ランタイムの内部構造やアーカイブ構成、マニフェスト情報を詳細に解析し、製品がどのようにインストールされているのかを明らかにします。これにより、ユーザーは製品のバンドル状況やサイレントインストールの有無、未使用のオブジェクトなどを把握できるようになります。
2. Multi-Decade Version Lineage Analysis
ランタイムは過去20年以上にわたり、さまざまなバージョンが提供されてきました。LOGIQは、同一バージョン内でのOSSビルドと商用ビルドの差異を明確にし、企業が過去の遺産を管理する手助けを行います。
3. Technical-Legal Mapping for Compliance
検出されたランタイムは、技術的評価だけでは判断できません。法務の観点から、不正な再配布や契約違反のリスクを評価する必要があります。LOGIQは、これらのリスクを包括的に明示し、OOriginやDistribution Lineageなどの要因を考慮した詳細なレポートを提供します。
4. Runtime Risk Scoring
LOGIQは、各ランタイムのリスクレベルを算出し、ガバナンスの観点からも重要な指標を提供します。これにより、企業は取締役会レベルでの説明責任を果たすための資料を得ることが可能になります。
LOGIQの強み
LOGIQが提供する「Runtime Governance Assessment」の最大の強みは、技術、法務、ガバナンスの観点からすべての情報を高度に統合していることです。他社では真似のできないこのワンストップサービスにより、企業は基盤ランタイムの可視化を実現し、リスクを軽減することが期待されます。
企業情報
LOGIQ株式会社は、2024年に設立された新しい企業ですが、技術力や専門性を活かし、エンタープライズソフトウェアの診断や移行ツールの開発を進めています。今後も技術革新を行い、企業のITガバナンスを支援する役割を果たしていくでしょう。
詳細については、LOGIQの公式ウェブサイトをご覧ください:
LOGIQ株式会社