TCJとオプティマス提携
2024-01-26 15:30:01

自動車アフターマーケットを革新するTCJとオプティマスが提携

自動車アフターマーケットを革新する提携



2023年、株式会社TCJ(東京都渋谷区)が株式会社オプティマスグループと資本業務提携を締結した。この提携により、TCJは自動車アフターマーケットにおけるエコシステムの構築を加速する。両社は、自動車の故障診断や関連サービスを強化し、さらなる市場拡大を目指している。

自動車業界の現状



近年、自動車業界では安全運転支援や電動化が進み、搭載される装置の電子制御が一般化している。それに伴い、故障診断に必要な装置の普及や誤作動を防ぐための技術が求められている。特に日本では、2024年10月から自動車の電子的検査(OBD検査)が実施されることが国土交通省から発表されており、これに向けた準備が急務となっている。

TCJは、独自の製品「TCMa」を通じて、故障診断のサポートを行っており、現場で得られたデータをクラウドに蓄積している。このデータは新たなサービスの基盤となり、業界全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める。

提携の背景と目的



TCJは、「自動車アフターマーケット業界のエコシステムを作る」というビジョンを持ち、その実現のためにパートナーシップの強化やAIによるデータ解析、さらにはグローバル展開を進めている。今回提携したオプティマスグループは、日本の中古車をニュージーランドやオーストラリアへ輸出する企業であり、オーストラリアでは自動車販売会社を買収し、強固な地位を築いている。

具体的には、オプティマスグループはTCJの発行済み株式の12%を取得。これにより両社は協力し、自動車アフターマーケットでのプレゼンスを強化していく。

TCMaの特徴と利点



TCJの「TCMa」は、Bluetoothを用いた新世代の車両診断機で、スマートフォンアプリと連携して動作する。特長としては、故障コードの読み取り・消去、データストリームの監視、動作テスト、作業サポート機能があり、使いやすさを追求している。

さらに、AndroidやiPhone、タブレットなど様々なデバイスで利用が可能で、複数デバイスでのアプリ登録もできるため、多くの企業に導入されている。

またTCMaは、年間9万円でライセンス、サポートデスク、ソフトウェア更新を提供しており、コストパフォーマンスの面でもユーザーに支持されている。

今後の展望



VT社の堀口哲矢代表取締役は、今回の提携を通じて自動車アフターマーケットのエコシステム構築をさらに進めていく意向を示す。「当社のデータを活かし、国内外のステークホルダーに幸せを循環させる仕組みを提供していく」と語った。

これからの自動車アフターマーケットにおけるTCJとオプティマスの取り組みに注目が集まる。両社の提携により、より安全で効率的な自動車メンテナンスの実現が期待される。

会社情報

会社名
株式会社TCJ
住所
東京都渋谷区代々木2丁目23番1ニューステイトメナー1025
電話番号
090-5519-4424

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