ものづくり魅力ツアー
2025-11-10 10:00:24

高岡伝統産業青年会が高校生にものづくり魅力を伝授する見学ツアー

高岡伝統産業青年会が実施した高校生向け見学ツアー



富山県高岡市に位置する高岡伝統産業青年会は、2025年10月に開催される「クラフトフェア ツギノテ」に併せて、高校生を対象とした特別な企業見学ツアーを行いました。この取り組みは、高岡市の伝統産業を次世代に継承し、未来の担い手を育成することを目指しています。

伝統産業の現状と意義


高岡は400年以上にわたり、銅器や漆器などの伝統工芸が栄えてきた地域です。しかし、長年にわたる高齢化の影響で後継者不足が進行しています。そこで高岡伝統産業青年会は、地域の産業を守り、新たな価値を創造し続けるため、約52年前に設立されました。今回のツアーは、高岡工芸高校の生徒12名を対象に行われ、市内の11社もの企業を巡ることで、ものづくりのリアリティを知ってもらうことが目的でした。

ツアーの概要


ツアーは2025年10月18日、クラフトフェア「ツギノテ」内で開催され、高岡の伝統技術や製造工程を体験する内容でした。特に注目されるのは“分業制”を体感できるよう設計されているところです。生徒たちは、企業のブースを訪れ、実際に製品の製造過程を見学し、高い技術を持つ職人たちと対話する機会を得ました。

さらに、参加者には「カメの鋳物」という小さな製品がプレゼントされ、それぞれの企業の技術を使って作られる仕組みでもありました。この体験を通じて、参加した生徒たちは高岡のものづくりの素晴らしさを直に感じることができたのです。

参加者の声


ツアー後のアンケートでは、参加者全員が「就職先として魅力を感じた」と回答し、地元の伝統産業への理解が深まった様子が伺えました。生徒の中には「高岡のものづくりが分業制であることを知らなかった」「金属を使った多様な色の表現ができることに驚いた」など、様々な意見が寄せられました。彼らにとって、このツアーはただの見学ではなく、今後の進路選択にも影響を与える貴重な体験となりました。

主催者の思い


高岡伝統産業青年会の委員長である宮津駿一郎氏は、「高校生の皆さんが地元の産業を身近に感じられるとともに、進路の選択肢として考えるきっかけになったことを大変嬉しく思います」と語ります。伝統工芸の魅力を伝えるだけでなく、地元の活性化につながる取り組みとして、今後も地域の魅力を広めていく努力を続ける姿勢が強調されました。

未来に向けての取り組み


高岡伝統産業青年会では、次世代に技術や文化を継承するだけでなく、新たな職業やキャリア教育へのアプローチを続けていく意義を深く認識しています。地域のものづくりに対する若者の関心を育み、未来の担い手を発掘するための重要なステップとなることを期待しています。高岡の誇る伝統産業が、これからも地域の魅力を支え続けることを願ってやみません。


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会社情報

会社名
高岡伝統産業青年会
住所
富山県高岡市丸の内1-40
電話番号

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