久原本家グループが国土交通大臣表彰を受賞
福岡県の久原本家グループが、令和6年度の「物流パートナーシップ優良事業者表彰」で最高位となる国土交通大臣表彰を受賞しました。この受賞は、スケジュール調整や輸送モジュールの標準化を通じた効率的な物流運営を目指した企業間のパートナーシップによる成果が評価されたものです。
受賞の背景と取り組み
久原本家グループは、アース製薬や大塚倉庫、岐阜プラスチック工業など、11社と共に挑んだ取り組みが功を奏しました。特に、物流業界が直面している課題、すなわち2024年の労働時間規制強化や環境負荷の軽減に対応するための「輸送モジュールの標準化」や「検品レス納品」を推進しました。
具体的なケーススタディ
受賞の要因となったのは、以下の二つのケースです。
ケースA: フェリーを活用した混載輸送
この取り組みには、アース製薬や岐阜プラスチック工業などが参加し、九州から関東への輸送でフェリーを活用した複数企業の製品の混載輸送を行いました。パレットサイズや積み付け方法の標準化により、2段積みを可能にし、車両台数の削減を実現。これにより、年間31.2トンのCO2を削減しました。
ケースB: 食品配送の効率化
このケースでは、食品専用の物流拠点を設けることで、各荷主企業からの幹線輸送を効率化。複数の食品メーカーによる共同配送を進め、事前出荷通知システムを導入することで、納品作業の効率化も図りました。
このプロジェクトにより、年間538.1トンのCO2削減を達成し、11,854時間のドライバー拘束時間削減にも成功しました。
受賞の意義とコメント
久原本家グループの常務取締役、浅井宏円氏は、「この栄誉ある賞をいただけたのは、関わった各社の協力のおかげ」とコメントしました。また、環境に配慮した効率的なサプライチェーンを構築することの重要性を改めて強調し、今後も持続可能な物流事業を推進する意向を表明しています。
まとめ
久原本家グループの受賞は、単なる一社の成功だけでなく、複数社が手を組むことで環境問題に立ち向かう姿勢を示しています。この成功は、他の企業にも影響を与えること間違いなしでしょう。今後も持続可能な社会への移行に向けて、企業同士の連携が重要となります。
詳しい情報は、
久原本家グループの公式サイトをご覧ください。