日本カーリット、グリーン水素製造の未来を切り開く!NEDO事業に採択
日本カーリット株式会社が、東ソー株式会社、国立研究開発法人理化学研究所との共同研究で、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業に採択されました。この事業は、再生可能エネルギーを活用したグリーン水素製造における新たな触媒開発に焦点を当てています。
革新的な触媒でグリーン水素革命へ
本事業のテーマは「水電解用酸化マンガン系酸素生成(OER)触媒の運転方法・製造方法の確立と大型化へ向けた研究開発」です。日本カーリットは、長年培ってきた電気分解技術と触媒開発・生産技術を駆使し、電解装置の設計、試作、評価を担当します。
注目すべきは、イリジウムを含有したマンガン酸化物を用いた新規触媒です。この触媒は、グリーン水素製造における効率性を飛躍的に向上させる可能性を秘めています。本事業では、この触媒の工業化に向けた製造方法の確立、水電解における最適な運転方法の解明、そして大規模な水電解装置の実現に向けた技術開発が主要な目標となります。
脱炭素社会への貢献
グリーン水素は、太陽光や風力といった再生可能エネルギーを用いて水を電気分解することで生成される水素です。CO2を排出しないクリーンなエネルギー源として、脱炭素社会の実現に大きく貢献すると期待されています。日本カーリットの技術革新は、このグリーン水素の大量生産を現実のものとする可能性を秘めています。
今後の展望
本事業は2023年8月から2025年3月までの期間で行われます。日本カーリットは、研究開発を通じて得られた成果を基に、グリーン水素製造における技術基盤を構築し、事業化を目指します。この取り組みは、日本カーリットのみならず、日本の脱炭素化戦略、ひいては地球環境保全に大きく貢献するでしょう。
関連情報
NEDOのホームページ、および日本カーリットのホームページで、より詳細な情報が公開されています。
NEDOホームページ: https://www.nedo.go.jp/koubo/SE3_100001_00039.html
日本カーリットホームページ:
https://www.carlit.co.jp/pdf/info20230710.pdf
日本カーリットの取り組みは、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。今後の展開に注目が集まります。