感染症対策カーテン
2024-01-10 13:00:02

救急隊員を守る感染症対策カーテンが消防防災賞を受賞

救急隊員を守る感染症対策カーテン「OH アングル SAKAI」の受賞



2023年11月16日、東京都三鷹市で行われた表彰式において、CK Companyと堺市消防局救急部が共同開発した「救急隊員を守る感染症対策カーテン(OH アングル SAKAI)」が令和5年度消防防災科学技術賞の優秀賞を受賞しました。この賞は、消防防災機器や科学技術の発展に寄与した成果を讃えるもので、1997年から実施されています。

受賞の背景



新型コロナウイルス感染症の影響で、救急隊員の感染対策が重要な課題となった際、限られた空間の救急車内での安全確保が求められました。OH アングル SAKAIは、救急車の上部に取り付ける専用のカーテンで、必要に応じて感染症患者と救急隊員を隔てることが可能です。これにより、迅速かつ的確な対応を実現し、救急隊員の安全を確保することができます。

このカーテンは2021年に堺市消防局の全救急車両32台に導入され、現在では全国の消防本部や病院でも活用されています。特に、救急車250台に採用されており、その効果が高く評価されています。

遠藤社長の意気込み



同日に行われた受賞式には、CK Companyの社長・遠藤弘教氏が出席し、消防庁長官から表彰状を授与されました。遠藤氏は、「堺市消防局ではコロナ患者を9000人以上搬送しましたが、OH アングル SAKAIのおかげで救急隊員の安全を守ることができました。将来的には、さらなる開発を進めていきたい」とコメントし、今後の製品展開にも意欲を見せています。

CK Companyの取り組み



CK Companyは、大阪府堺市に拠点を置く企業で、2003年に設立されました。福祉仕様車両やキャンピングカーの販売・整備を行う一方で、救急搬送車の製造にも力を入れています。従来、高額な救急搬送車を低価格で提供できる技術力を持ち、2019年に販売を開始して以来、多くの支持を得ています。現在、2024年1月には全国で60台以上の納車を突破する見込みです。

CK Companyでは、感染症対策として「ストレッチャーカバー」を開発しており、飛沫感染対策に寄与しています。患者を乗せる際に使用するストレッチャーに取り付けるカバーで、飛沫を防ぎながら患者の状態を確認することができ、急変に応じた対応が可能です。

未来へのビジョン



今後も、医療現場で働く方々を守るためのアイテム開発に注力する考えです。自社のカスタムカー製作の技術を駆使し、さらなる進化を目指していくとのこと。感染症対策の重要性が高まる中で、CK Companyの新技術が、救急隊員や医療従事者の安全を支える一助となることが期待されます。

会社情報

会社名
CK Company有限会社
住所
大阪府堺市中区深井畑山町237-4
電話番号
072-260-4321

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