次世代細胞解析分離装置の実用化に向けた投資と提携の発表

次世代細胞解析分離装置の革新

シンクサイト株式会社が開発を進める次世代細胞解析分離装置に、注目が集まっています。グローバル・ブレイン株式会社が運営するKIRIN HEALTH INNOVATION FUNDは、シンクサイトに出資を行い、AI駆動型の新技術を用いた細胞解析の実用化に向けて大きな一歩を踏み出しました。

シンクサイトとは

シンクサイト株式会社は、東京都文京区に本社を置く企業で、2016年2月に設立されました。彼らの主な事業は、AIを活用したイメージ認識に基づく「ゴーストサイトメトリー（GC技術）」の研究開発です。この技術は、単一細胞から得られる情報量とその分離速度の両立を実現するもので、従来の技術では実現が難しかった点に挑戦しています。

GC技術の特長

GC技術は、高速イメージング、高度な機械学習、マイクロ流体技術を組み合わせた独自のアプローチです。この革新により、細胞に関する新たな研究が可能となり、先進的な治療法や診断技術の提供に寄与することが期待されています。このような技術革新は、未来の医療にとって大きな影響を与える可能性を秘めています。

VisionSortTMの登場

2023年6月に、シンクサイトは自社の技術を搭載した次世代細胞分析分離装置「VisionSortTM」の販売を開始。すでに多数の研究機関や大学、製薬会社、バイオテック企業に納入されており、その営業やマーケティング活動も活発に展開中です。今後もVisionSortTMの販売体制を強化し、さらに多くのユーザーと出会うことを目指しています。

世界市場での展開

シンクサイトは、グローバル市場でのさらなる成長を図っており、今後はVisionSortTMを手始めに、新たな製品やサービスの開発にも取り組んでいく計画です。その目的は、細胞研究の領域で市場に革新をもたらすことです。これらの進展は医療の現場にとって歓迎すべきものであり、細胞解析における新たな可能性を切り開くことに繋がります。