学生の企業セミナーへの参加形式、オンラインが優勢
株式会社学情が実施した最新の調査によると、2026年3月卒業予定の大学生や大学院生の約73.5%が企業セミナーの参加をオンラインで希望していることが明らかになりました。このデータは、今後の就職活動における仕組みを大きく変える可能性があります。
調査の概要と背景
この調査は、2025年3月26日から4月6日の期間中に、スカウト型就職サイト「Re就活キャンパス」の訪問者を対象に行われ、140件の有効回答が得られました。
コロナ禍を経て、学生たちが企業セミナーや面接に対して持つ意識は変わっています。Webセミナーやオンライン面接は、場所や時間に縛られることなくアクセスできるため、オンラインの形式が好まれる傾向が強まっています。これにより、学生들은より多くの企業にアプローチするチャンスが広がっているのです。
アンケート結果が示すオンラインの利点
調査結果によると、企業セミナーにおいて「オンライン」と回答した学生は51.4%、さらに「どちらかと言えばオンライン」が22.1%で、合計すると73.5%がオンライン参加を選ぶという結果になりました。
学生たちの意見には多くの共通した声が見受けられます。特に、
- - 交通費がかからない
- - 1日に複数の企業に参加できる
- - 地方在住であるため移動が困難
- - 時間の有効活用ができる
などの理由が挙げられています。
一方で、リアル(対面)での参加を希望する学生は約22%強だったものの、彼らの声には「会社の雰囲気を実際に体験したい」「対面での方がコミュニケーションが取りやすい」といった意見があり、オンラインとリアルのそれぞれに良さがあることが窺えます。
選択肢の重要性
また、参加方法を選べる場合、オンライン希望は65.7%に達しました。この数字には「オンラインでも問題なく理解できる」といったポジティブな意見が含まれており、オンライン形式の認知度が高まっていることを示唆しています。さらに、オンラインによって「忙しい事情に対応できる」「負担なく参加できる」といった意見も多く寄せられています。
まとめ
このような結果から、企業側もオンライン環境を整えることがますます重要なポイントとなることでしょう。今後の採用活動では、学生のニーズに合わせた柔軟な対応が求められます。学生たちがより多くの選択肢を持ち、自身に合った企業を見つけやすい時代がやってくると言えるでしょう。株式会社学情は、今後もこうした動向を注視し、学生や企業が円滑に繋がる機会を提供し続けていく所存です。