第一生命テクノクロス、ASIA to JAPANと連携した日本語教育プログラム
日本の保険業界において重要な役割を果たしている第一生命テクノクロス(DLTX)が、インド・プネで展開される日本語教育プログラムにスポンサーとして参加することが決まりました。このプログラムは、ASIA to JAPANが提供するもので、インドにおける日本語学習を推進し、未来の日本企業での就職を目指す学生の育成を目指しています。
プログラムの背景と目的
第一生命グループは、中期経営計画において2030年に「グローバルトップティアに伍する保険グループ」を目指しており、その実現にはIT・デジタル戦略が不可欠です。このため、インドにシステム開発の拠点を設立し、グローバルな人材確保と育成を進めています。特に、インドの文化を理解し、日本語が話せる人材を採用することが求められています。
プネは日本語学習が盛んな地域であり、DLTXはこの地域に焦点を当て、ASIA to JAPANと提携して日本語授業を提供することにより、インド人学生との交流を深め、日本とインドの架け橋を築く意義があります。
スポンサーシップの内容
DLTXは、ASIA to JAPAN子会社のAtoJ Hiramekiが提供するプネ大学の理系学生向けの無料日本語授業にスポンサーとして参加します。このプログラムに参加する学生は、約1年半かけて日本語を学び、最終的には日本企業への就職を目指すことになります。この取り組みにより、DLTXは将来の人材育成と同時に、インドの学生への知名度向上を図ります。2025年1月には初の生徒である約120名がプログラムに参加予定で、今後も年2回の学生募集を行う計画です。
具体的な取り組みとして、WEBサイトへのロゴ掲出やノベルティグッズの配布、参加学生への会社説明会の実施が予定されています。
インド・プネにおける日本語教育の現状
インドには多様な言語が存在しますが、プネの主要言語であるマラーティー語は日本語と文法が似ており、日本語学習にも適しています。プネの学生数は約90万人にのぼり、十分な母集団を形成できる環境にあります。
それにもかかわらず、インド全体での日本語教育の実情は厳しく、トップ大学でも、日本語能力試験N1を取得する学生は少数です。しかし、AtoJ Hiramekiのように、日本企業での実務経験を持つ講師がいることは、優れた日本語授業の提供に貢献しています。
企業のコメント
第一生命テクノクロスのDX推進本部長、岩元様は、「インドにおける日本語学習の機会を提供するASIA to JAPANとの協力を非常に嬉しく思います」と述べました。また、プログラムを通じてインド人のバイリンガル人材を育成し、企業の外国人比率を増やすことで、海外との開発における心理的な壁を低くすることを期待しています。
ASIA to JAPANの三瓶社長も、プログラムが日本企業への就職を目指す学生の意欲を高めていると感じており、今後インターンシッププログラムの導入を検討しています。
このスポンサーシップは、インドの若者が日本で働く機会を増やすことに寄与し、国際的な連携を強化する重要な一歩となるでしょう。
企業概要
第一生命テクノクロス株式会社
株式会社ASIA to JAPAN