JVCケンウッドが次世代センサーフュージョンカメラの実証実験プログラムを開始
株式会社JVCケンウッドは、先進技術を駆使したセンサーフュージョンカメラの実証実験プログラムを開始しました。この新型カメラは、RGBセンサーとToFセンサーを一つのレンズに統合することで、対象物の高精度な3D情報取得や詳細な画像解析が可能です。特に、単眼で設計されているため、複雑なキャリブレーションが不要となり、データをリアルタイムで取得できます。
センサーフュージョンカメラの特徴
本センサーフュージョンカメラは、業務用カメラで蓄積した画像処理技術を活用。視差補正が不要な単眼設計により、高精度かつ安定した測距を実現します。これに対して、従来型のLiDARなどの測距技術は、測距には優れていますが、カラー情報の取得が難しいという課題がありました。
1. 高精度な環境認識
センサーフュージョンカメラは、RGBデータとToF情報を統合することで、異なるセンサー間の測距誤差を解消します。これにより、安定した画像データを取得し、より精密な対象物認識が可能になります。
2. リアルタイムな情報取得
視差補正を必要としない設計は、データ処理の時間を大幅に短縮します。このため、リアルタイムで高精度な3D情報と詳細な画像解析を行うことができます。
3. AIとの統合による解析の向上
本カメラで得たデータをAIと組み合わせることで、物体認識、姿勢推定、異常検知といった高度な解析が可能となります。これにより、産業機器の自動化や安全対策にも貢献が期待されます。
4. 赤外線干渉の低減
従来のToFカメラを複数使用する際に発生する赤外線干渉を、JVCケンウッドの独自アルゴリズムによって低減。これにより、同時使用でも安定した測距性能が保たれます。
5. コストパフォーマンスの向上
高性能な環境認識技術を搭載しながら、既存の測距システムに比べて導入コストを低く抑えられます。企業や団体にとって、導入のハードルが大幅に下がることが期待されます。
今後の展望
本プログラムを通じて、市場におけるセンサーフュージョンカメラの適用性を検証し、製品化に向けた改善を進める方針です。また、関連企業との連携を強化し、既存の測距システムに代わる高性能な選択肢を市場に提供することで、産業界の自動化や効率化に寄与していきます。具体的には、LiDARなどの従来技術からの移行を目指す企業や団体に向けてのアプローチを進めていく予定です。
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株式会社JVCケンウッド
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TEL: 045-444-5310
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本プレスリリースの詳細は、
JVCケンウッドの特設サイトをご覧ください。この先進技術が、どのように産業の未来を変えていくのか、期待が高まります。