歴史雑誌の宝庫
2024-08-28 09:51:21

『子供の科学』創刊から終戦までのヒストリーを小飼弾が解説!

100周年記念!『子供の科学』の軌跡に迫る



1924年に創刊された月刊誌『子供の科学』は、80年以上の歴史を有する雑誌で、その名の通り、子供たちに科学の楽しさを伝える役割を果たしてきました。この度、著名な投資家でプログラマーの小飼弾氏が、創刊から終戦に至るまでの多様な記事を解説し、新たな書籍を発表します。

当時の未来予想と夢


この書籍では、素晴らしい挿絵とともに、終戦までの膨大なバックナンバーから選りすぐりの記事がまとめられています。特に注目されるのは、当時の科学技術に基づく未来予想です。例えば、未来の都市像やエネルギー問題に関する予測、さらには飛行船や月旅行のビジョンなど、多岐にわたるテーマが取り上げられています。この予想が今の時代にどれだけ当たったのかを振り返ることで、読者は過去の人々の夢や希望とともに、現代の状況を見つめ直すことができるでしょう。

相変わらず夢見がちな部分もあれば、現実との乖離を感じさせる予想もあり、結果として、これらの振り返りが現代人による特権とも言えそうです。実際に人類が月に行く予定ばかりか、飛行船が交通手段になるなどの期待は当時の最高の科学リテラシーによって解説されており、その期待外れぶりを楽しむのも読者の楽しみの一部です。

戦争と科学技術の結びつき


次に、1928年ごろから顕著になる戦争の影響があります。中国との戦争が始まると、『子供の科学』は徐々に戦争色を帯びていきます。軍事科学に関する記事が増加し、当時の小中学生たちに向けて、最新兵器の解説や時局を真剣に取り上げている姿勢が見受けられます。これは、国が将来のエンジニアや軍人を育てようとする意図が透けて見えます。

戦争の恐ろしさと、その影響を受けた日常生活が記事を通じて生々しく描かれており、戦況の悪化とともに窮乏する世の中の様子も、誌面からはっきりと読み取れます。プロパガンダのような記事が目立つかもしれませんが、実際には子供たちを救うための情報提供が意図されていたといえるでしょう。

戦後復刊とデジタルへの移行


1944年には空襲などの影響で刊行が一時途絶えましたが、終戦後の11月号にはなんと復刊を果たします。特に注目すべきは、12月号での原子爆弾に関する記事です。このように、時代を反映しながらも、常に最新の情報を発信してきた雑誌の姿勢は今なお健在です。

書籍の紙版には早期購入特典として、1945年12月号が読めるデジタルブックのQRコードが含まれています。また、電子版はオールカラーであり、技術の進展に合わせた形で21世紀の読者に寄り添う編集方針が反映されています。

最後に


小飼弾氏の解説を通じて、『子供の科学』の全貌が鮮明に浮かび上がります。この書籍が、過去と現代をつなぐ一つの架け橋となり、読者に科学への興味と歴史の教訓を再確認させることでしょう。興味を持った方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか!


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会社情報

会社名
.css-zir7v7{font-size:15px;font-weight:600;line-height:1.5;color:rgba(0, 0, 0, 0.7);}株式会社誠文堂新光社
住所
東京都文京区本郷3-3-11
電話番号
03-5800-5775

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