目指すは民間版の世界銀行
五常・アンド・カンパニー株式会社は、金融サービスの質を向上させ、途上国に金融アクセスを提供することを旨に掲げています。この度、42.2億円のシリーズC資金調達を実施し、事業のさらなる拡大を進めることになりました。資金を活用し、テクノロジー投資やアジア地域における拠点の拡大を含め、新たな戦略を展開していく予定です。
シリーズC資金調達の背景
本資金調達の主なリード投資家は、第一生命保険株式会社。今年9月末に行ったファイナルクローズでは、新たにDIMENSIONやアイザワ・インベストメンツ、SBIインベストメント、15th Rock Venturesが株主として加わりました。これらの資本は、低価格かつ高品質な金融サービスの拡大に大きく寄与するものと期待されています。
事業の成長と実績
2014年7月に設立された五常・アンド・カンパニーは、設立以来低価格で質の高い金融サービスを新興国に提供してきました。競争の激しいマイクロファイナンス業界において、特にグループレンディングを利用したマイクロクレジット事業が注目されています。設立から今日まで、貸付延滞率はわずか1%未満で、年率200%以上の成長を遂げています。2019年には、連結売上が10億円に達し、顧客数が45万人を突破しました。
拠点拡大の目標
今後の展望として、五常はインドネシアやフィリピンなどのアジア市場に新しくマイクロファイナンス機関を設立する計画を進めています。さらに、東欧、アフリカ、ラテンアメリカへの展開も視野に入れています。これは国際的な金融アクセスを拡充し、より多くの顧客に便益をもたらすための重要なステップです。
資金調達の多様性
資金の調達は日本国内の個人投資家や機関から行われており、金融機関からの借入れも実績があります。特に、地元の金融機関や社会的インパクトファンドを活用しており、今後はこのネットワークをさらに広げていく意向です。
責任ある金融機関としての姿勢
五常・アンド・カンパニーは、ただ顧客数を増やすだけでなく、顧客の生活向上にも貢献しようとしています。現在、45万人の顧客データを保有しており、これらを活用した新しいクレジットスコアリングモデルの開発も進行中です。このデータを基に、どのように顧客に最適な金融サービスを提供するかが、今後の主な課題です。
SDGs(持続可能な開発目標)への取り組み
五常はSDGsを実践するため、国際NGOとの連携や自社事業の改善を積極的に進めています。特に、マイクロファイナンス業界のSocial Performance Management(SPM)認証取得に向けた取り組みも行われています。
人材の確保
グローバル展開を進める五常は、経営支援や投資、新規事業開発においてもチームメンバーを強化しております。今後、さらなる成長のために新たな仲間を積極的に募集しています。興味のある方は、
[email protected]までご連絡ください。
まとめ
五常・アンド・カンパニーは、民間版の世界銀行を目指し、すべての人に金融へのアクセスを提供することに全力を尽くしています。今後の事業展開に注目が集まる中、持続可能な社会の構築に向けた道を共に歩んでいく仲間を求めています。