プロロジスがLCA算定を国内で開始
物流不動産の先駆者であるプロロジスが、国内の全開発物件においてライフサイクルアセスメント(LCA)の算定を開始したことを発表しました。この取り組みは、温室効果ガス排出量の削減を目指し、サステナブルな物流施設の開発へ向けた新たなステップとなります。
LCA算定の意義と概要
LCAとは、建物が原材料の調達から建設、使用、そして解体・廃棄に至るまでのプロセスにおいて、環境負荷を定量的に評価する手法です。プロロジスがこの手法を採用することで、物流施設のライフサイクル全体における温室効果ガス排出量を把握できるようになります。
なぜLCAが重要なのかというと、従来は見えにくかった建設段階での環境負荷を可視化できるため、企業としての社会的責任を果たすことができるからです。また、国際的な脱炭素化の流れを受け、政府も建築物に対するLCAの制度化を進めています。
プロロジスの取り組みを支える背景
国土地における脱炭素化の必要性は高まっており、特に建築・不動産分野では、運用段階だけでなく、建設から解体までの全過程における環境負荷低減が求められています。国土交通省はこの問題に対処するため、LCAに関する制度化の検討を開始しており、プロロジスもそれに呼応して今回の取り組みを始めることにしました。
プロロジスの目標は、2040年までにバリューチェーン全体で温室効果ガス排出のネットゼロを達成することに他なりません。LCA算定はその達成に向けた重要な手段であり、これにより資機材選定の最適化や設計・施工段階での削減施策の実施が可能となります。
2025年を見据えたLCAの導入
プロロジスは2024年12月に竣工予定の「プロロジスパーク古河6」からLCA算定を行います。実施にあたっては、国際規格に準拠した「One Click LCA」を使用し、算定は計画時と竣工時の2段階で行われます。これにより、温室効果ガス排出量の削減が具体的に数値化され、各プロジェクトの環境負荷を明確に認識して対応できるようになります。
実施例と成果
2025年に実施された取り組みの中では、すでに3つの物流施設において最大17%の温室効果ガス排出量削減が達成されています。
- - プロロジスパーク古河6: ▲17%(2024年12月竣工予定)
- - プロロジスパーク八千代2: ▲6%(2025年4月竣工予定)
- - プロロジスパーク岡山: ▲10%(2025年9月竣工予定)
これらのデータをもとに、さらなる削減策を検討し、有効性を確認したうえで標準施策として取り入れる方針です。
持続可能な未来へ向けて
プロロジスは引き続き、全ての国内物流施設においてLCA算定を進めるとともに、業界や行政とも連携しながら持続的な脱炭素化に貢献していく意向を示しています。これにより、事業運営のみならず入居企業の環境負荷軽減にも寄与する「プロロジス・グリーン・ソリューション」が、さらなる環境意識の向上につながることが期待されます。
この新たな取り組みは、プロロジスが掲げる持続可能な未来へのコミットメントを示すものであり、今後の動向にもぜひ注目したいところです。