営業トレーニングでのAI活用が進展中
ユームテクノロジージャパン株式会社による「営業トレーニングとAI活用に関する意識調査」が、営業職300名を対象に実施され、その結果が注目を集めています。この調査からは、営業職の約88.4%がAIを使ったロールプレイングに興味を示しており、その背景には対人トレーニングに伴う心理的負担の存在が浮き彫りになりました。
対人ロールプレイの心理的負担
対人での営業トレーニングは、主に上司や同僚を相手に行われます。しかし、調査結果によると、62.3%の参加者が「緊張や恥ずかしさを感じる」と答え、53.2%が「相手の時間を奪ってしまうことに申し訳なさを感じる」と感じていることが分かりました。さらに、37.7%は「ダメ出しが苦痛だ」と述べており、こうした感情が実践練習の質を低下させる要因となっていることが明らかになりました。
AIロールプレイへの期待
AIを利用したロールプレイングは、多くの営業職にとって新たなパートナーとしての役割を果たすことが期待されています。調査では、対人トレーニングを行っている人のうち、88.4%がAIを活用したトレーニングに「利用してみたい」と回答しました。AIを用いることで、営業トレーニングが時間や場所に制約されることなく、気軽にできる可能性が広がります。
現状の課題とニーズ
ただし、現在のAIロールプレイングの利用者はわずか3.3%に過ぎません。このことからも、現場が直面している課題が浮き彫りになります。特に、営業スキルを習得しても、「実践の場がない」ことや、「フィードバックが上司の感覚に依存している」ことがケアが必要な要素とされています。実際に調査では、24.5%の参加者が実践の機会不足を、不平を持ち続けた行動として報告しています。
AI導入に関する懸念点
AIロールプレイへの導入を希望する声がある一方で、「会話のリアリティが欠けている」ことや「商材や現場の複雑さに対応できるか懸念する」という声も上がっています。57.1%がAIの会話が不自然であることから、現実の商談で求められるコミュニケーションの質を確保することは、導入の際の重要な課題となるでしょう。
企業側の取り組み
ユームテクノロジージャパンの松田しゅう平代表は、営業トレーニングの心理的なハードルを超えるために、AIロールプレイングを導入する重要性を訴えています。「練習の機会がない」「評価が属人化している」といった問題が、多くの企業において共通の課題であることを指摘しましどした。
まとめ
営業トレーニングでのAI活用が進む中、心理的な負担を軽減する手段としてのニーズが顕在化しています。今後は、AIトレーニングを基にした、効果的かつ実践的な育成環境が期待されます。さらなる調査を通じ、営業組織のパフォーマンス向上に寄与する新しいトレーニング手法が登場することを願っています。