アスリートの未来を支える「A-MAP」プログラム
現在、日本財団が支援するトップアスリート向けの大学カリキュラム「A-MAP」では、第一期生として11名の現役及び元アスリートが学んでいます。このプログラムでは、受講生が選考により日本財団の奨学支援を受けることができ、受講料の半額が支給される制度が用意されています。さらに、2021年10月に開講予定の第二期生にも既に奨学金の支給が決まっています。
A-MAPが必要とされる背景
アスリートは、競技中心の生活を送る中で引退後の社会的な問題解決能力を培う機会が限られることが多いです。そのため、現役を引退した後に社会とのギャップに苦しむ姿がしばしば見られます。そこで、APOLLO PROJECTが立ち上がりました。このプロジェクトの主な目的は、アスリートが自らの価値を生涯にわたり社会に還元できるよう、教育の機会を整え、彼らのセカンドキャリアを支援することです。
ラグビー元日本代表キャプテン廣瀬俊朗氏をはじめとする元アスリートたちが中心となり、このプラットフォームの構築に努めています。
日本財団もまた、アスリートの社会貢献を支援する「HEROs」プロジェクトを通じて、アスリートが競技以外の場面でも活躍できる環境を整えています。日本財団の花岡隼人氏は、「A-MAPへの奨学金支給を通じて、アスリートが力を発揮できる場をより可視化できることを願っています」と語っています。
A-MAPのカリキュラムと支援体制
「A-MAP」では、実践・対話・内省の三つのアプローチを用いた学びを重視しています。受講生は集合研修や講義視聴だけでなく、BBTが提供するAirCampusを利用し、一般のビジネスパーソンと議論する機会も得られます。これにより異なる視点から学ぶことができます。
また、専属メンターによるキャリア相談も充実しており、個々のニーズに合わせた支援が行われます。講師陣には、BBT大学の副学長やアスリート界の指導者が名を連ね、質の高い教育が提供されています。
第一期生の紹介
- - 浅川 隼人: 現役Jリーガー(ロアッソ熊本)
- - 飯尾 竜太郎: 現役Jリーガー(ブラウブリッツ秋田)
- - 大野 均: 元ラグビー日本代表
- - 菅藤 心: 元サントリーサンゴリアス
他にも多くのアスリートが第一期生として参加しており、それぞれ経験やスキルを基に新たな挑戦を続けています。
結論
「A-MAP」は、アスリートのセカンドキャリア支援を通じて、彼らが持つ専門性や経験を生かす新たな道を切り拓いています。これらの取り組みが、アスリートの社会的な役割をより広げ、彼らの未来を明るくする手助けとなることを期待しています。今後もアスリートと社会をつなぐ架け橋としての役割が期待される「A-MAP」に注目です。