株式会社市萬が始めるCO2削減を目指した不動産プロジェクト
不動産コンサルティングを手掛ける株式会社市萬が、環境問題への対応として、「クロス×CO2削減プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトは、武蔵野大学との共同研究を基に、賃貸不動産の入退去時に行われるビニールクロスの張替え量削減が、CO2排出削減に寄与することを実証した結果から生まれたものです。プロジェクトのスタートは2023年9月1日で、実際の不動産管理業界全体でのCO2排出量削減を目指します。
プロジェクト開始の背景
近年、地球環境問題は国際的な優先課題とされ、特に不動産分野におけるCO2排出量は日本全体の3分の1を占め、その増加が懸念されていることを国土交通省が指摘しています。このような状況を鑑みて、株式会社市萬は、ビニールクロスの無駄な張替えを減らすことで環境への配慮を実現するプログラムに取り組むこととしました。
研究結果の概要
株式会社市萬では、特定の賃貸物件においてクロスの張替えがどれだけ環境負荷を低減するかを検証しました。ビニールクロスの使用量を概算し、全てを張替えた場合と張替えを削減した場合のCO2排出量を比較したところ、1㎡のビニールクロス削減は0.412kg-CO2の排出削減をもたらすことが判明しました。ある物件では45㎡のクロスを部分的に削減した結果、合計で18.54kgのCO2削減が実現。これは、一般的なガソリンで言うと7.9リットル分、また普通車で80kmの走行に相当する環境負荷の減少が得られたことを示しています。
プロジェクトの展開
「クロス×CO2削減プロジェクト」では、不動産管理会社に対し、CO2削減の測定方法と認証のためのプロジェクトマークを提供しています。参加企業においては、環境への貢献と費用効果の二重のメリットを享受できるように設定されています。
参加希望の不動産管理会社は、株式会社市萬の公式ウェブサイトやプレスリリースを通じて申し込みを行うことができます。入会条件は、全国的な不動産管理企業であること、ならびにビニールクロスの削減効果を年1回報告することです。プロジェクトに参加することで提供されるのは、認証マークの利用を含めた様々なサポートを通じて、企業としての信頼性の向上が期待されます。
株式会社市萬について
株式会社市萬は、「私たちの関わるすべての不動産を優良資産に」という理念のもと、幅広い不動産コンサルティング業務を展開してきました。具体的には、賃貸不動産管理や不動産の売買仲介、底地の管理といった多様なサービスをワンストップで提供し、不動産オーナーの資産をいかに優良化するかに焦点を当てています。地域社会に根ざしたぶん、実際に住む方々が世代を超えて安心して暮らせる社会作りに貢献しています。
結論
今後も、株式会社市萬は「クロス×CO2削減プロジェクト」を推進し、不動産業界全体の環境意識向上とCO2排出削減に寄与していく考えです。これにより、不動産管理業界の持続可能な発展への道を切り開くことを目的としています。