MITAS Medicalの新たな挑戦
2020-10-01 11:11:27
眼科遠隔診療の未来を切り開くMITAS Medicalが資金調達を実施
眼科遠隔診療サービスの現状とMITAS Medicalの取り組み
眼科医療のアクセスは都市部では比較的容易ですが、地方や離島に住む人々には、眼科医の数が不足しているという現実があります。実際、国内で眼科が存在しない地域は690を超える自治体に及び、世界全体でも約3600万人が失明に至っているとされる中、眼科受診の機会がない方々が多いという問題を抱えています。このような課題を解決すべく、株式会社MITAS Medicalは新たな資金調達を行いました。
MITAS Medicalのミッション
MITAS Medicalは「医療が届かないところに医療を届ける」という強いミッションを掲げています。この理念のもと、彼らは眼科医ではない人でも簡単に高品質な眼画像を撮影できるスマートフォン接続型デバイス(MS1)を株式会社タカギセイコーと共同で開発しました。これにより、ケアを受けるべき地域の人々は、遠隔診療を通じて専門の眼科医に相談することが可能になります。
遠隔診療の実績
特に新興国において、眼科医療の課題を抱える場所での取り組みが進んでおり、例えばモンゴルでは2019年から全診療所にMS1と専用アプリが配布され、月に100件以上の症例が診療されています。この取り組みは、緑内障発作による失明を未然に防ぐなど、大きな成果を上げています。また、カンボジアの首都プノンペンでは、外資系病院にMITASの遠隔診療サービスが導入されており、より多くの人々が眼科医療を受けられるようになっています。
資金調達の背景
最近のCOVID-19影響を受け、非接触診療の重要性が増しているため、国内事業の展開も進められています。今回の資金調達により、チームの強化や新たなポイントオブケアデバイスの開発、AI診断に向けた取り組みが加速するとしています。MITAS Medicalは、「これのおかげで失明せずに済んだ」という声を世界中に届けることを目指し、今後も成長していく意向を示しています。
引受先の期待
株式会社タカギセイコーの代表取締役社長、髙木一成氏は、「MITAS Medicalの理念と当社の考え方が一致しており、目の健康という社会課題に対する取り組みを進めていきたい」と述べています。このように、MITAS Medicalとタカギセイコーの連携は、医療分野における双方の強みを生かした新しい展開が期待されています。
これからの展望
MITAS Medicalは今後も、医療アクセスの課題に真摯に向き合い、眼科医療の質を向上させるための努力を続けていく予定です。特に遠隔診療サービスの拡充は、これまで医療が届かなかった地域に新たな希望をもたらし、多くの人々の目の健康を守るための大きな一歩となるでしょう。私たちもその進展を見守りながら期待を寄せたいと思います。
会社情報
- 会社名
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株式会社MITAS Medical
- 住所
- 東京都港区赤坂8-4-14 青山タワープレイス8F
- 電話番号
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