JPR東条デポに新棟完成物流業界のニーズに応える供給体制を強化

JPR東条デポに新棟が完成

日本パレットレンタル株式会社（以下、JPR）は、兵庫県加東市にある主要パレット供給拠点「JPR東条デポ」で、新たに3号棟が竣工しました。この新棟は、物流業界における2024年問題や、増加するレンタルパレットの需要に応えることを目的としています。

JPR東条デポの重要性

JPR東条デポは、全国約60カ所に配置されているパレットデポネットワークの中心的な役割を果たしており、関西地域の企業に対しても重要なパレット供給や回収を行っています。新たな3号棟の完成により、関西地区だけでなく、より広い地域への供給が安定し、物流体制が強化されることが期待されています。

物流2024年問題とその影響

物流業界は現在、トラックドライバーの不足という大きな課題に直面しています。この背景には、長時間労働や手作業による荷役作業の負担があります。JPRは、企業の物流環境を持続可能なものにするため、レンタルパレットを通じた支援を行っており、これによりドライバーの負担を軽減することを目指しています。

3号棟の竣工がもたらす利点の一つは、1日に入庫・出庫できるトラックの台数の増加です。これにより、中継輸送の削減が進み、車両をより効率的に運用できるようになります。また、このデポでは無人フォークリフトやRFIDによる管理システムが導入され、最新技術を駆使したパレットの整備や管理が行われています。環境保護に配慮し、一部の電力を太陽光発電で賄う取り組みも行っています。

JPRのレンタルパレットサービス

JPRのレンタルパレットサービスは、企業がそれぞれパレットを所有するのではなく、共有することで広がります。年間を通じてレンタルパレットの供給数は増加しており、2024年度には前年度比5.8%増の5,309万枚を供給する見込みです。これにより、企業はドライバーの肉体的負担を軽減し、効率的な物流を実現しています。

大型トラックによる荷物の積み下ろしにかかる時間は、手作業だと1.5時間から2時間かかることも珍しくありませんが、パレットを利用することでその時間を約1/4に短縮することができます。このような利点を享受するためには、産業界全体でパレットを共有することが不可欠です。