株式会社東陽テクニカ、最新エディカレントダイナモメータを発表
株式会社東陽テクニカが、Magtrol社製のエディカレントダイナモメータ「WB32シリーズ」を2025年5月21日(水)から販売開始すると発表しました。これは、モータのトルク性能評価を目的とした新モデルであり、高速回転モータの性能をテストするための理想的なツールとなることが期待されています。
高速回転性能の新基準
新しく導入される「WB32シリーズ」には、1WB32と2WB32の二つのモデルが含まれ、最大回転数は驚異の80,000rpm、最大トルクは0.8N・mまで対応しています。この性能により、工作機械や電動工具、掃除機、洗濯機など、多岐にわたる分野での高速回転モータの性能評価が可能となります。
製品背景と開発の経緯
現代の製造業や家庭用電化製品において、装置の小型化・高出力化、省エネルギー化が求められています。これに伴い、高速回転モータの需要が急増しています。その中で、東陽テクニカは60年以上にわたりMagtrol社の製品を国内に展開し、モータトルク試験分野での知見を活かしています。最新モデルの「WB32シリーズ」は、「TSBシリーズ」と一体化し、高精度で信頼性の高い試験環境を提供します。
渦電流方式の利点
新モデルの特長では、減衰が少なく高トルクを評価できる渦電流(エディカレント)方式のブレーキを採用しており、高速試験の効率を大幅に向上させています。この方式により、回転数に比例した摩擦が発生し、負荷トルクとして作用します。その結果、数千から数万rpmの範囲の高速回転モータを十分にテストすることが可能です。
幅広い適用範囲
「WB32シリーズ」は、モータの性能試験だけでなく、さまざまな産業機器や家電製品の評価にも対応しており、プロフェッショナルな現場での使用に適しています。また、東陽テクニカはWBシリーズとMagtrol社の高速回転カップリング、偏芯・偏角軸合わせ治具、そして自社開発の負荷制御ソフトウェアを組み合わせることで、よりカスタマイズされた評価システムの構築も提供します。
会社概要と今後の展望
東陽テクニカは、脱炭素エネルギーや情報通信、ライフサイエンスなど多岐にわたる事業を展開し、最新の「WB32シリーズ」を通じて、モータ性能評価の新たな領域に挑戦します。今後も製品技術の革新を進め、安全で持続可能な社会の実現に貢献していくことが期待されています。詳細情報については、公式ウェブサイトをご覧ください。
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まとめ
新しい「WB32シリーズ」は、高速回転モータの性能評価を革新し、さまざまな業界のニーズに応える製品として注目されています。今後の市場展開に期待が寄せられています。