新しい栄養補給スープ「ライフスープ」の登場
災害時の備蓄食は、単に空腹を満たすだけではなく、栄養バランスが重要です。その中で、避難所での健康維持を考慮した新しいスープが、「ライフスープ」としてリニューアルしました。このスープは要配慮者向けに設計されており、栄養を適切に補給できる内容となっています。
環境にも配慮したリニューアル
「ライフスープ」の最大の特徴は、スリムなパッケージにリニューアルしたことです。従来の不織布袋とOPP袋から、PETフィルムに変更することで、使用後に出るゴミの量を約30%も削減。外箱もコンパクトになり、収納スペースの確保にも貢献しています。このような配慮は、避難所での生活環境改善にもつながります。
健康災害を避けるためには
災害直後、私たちが最も必要とするものは「水」と「主食」です。しかし、米やパン、カップ麺だけでは栄養が炭水化物に偏ってしまい、4日目以降にはビタミンやミネラルが不足することが多くなります。このような事態を「健康災害」と呼び、実際に多くの被災者がその影響を受けてきました。そのため、栄養を管理できる備蓄が求められています。
特に、嚥下困難の高齢者や持病を持つ人々、妊産婦や幼児、障害を持つ方々は、一般的な備蓄品では食事が摂れないことが多いです。このような人々が栄養失調や体調不良に陥るリスクを軽減するため、「ライフスープ」はこの問題に対応しています。
「ライフスープ」の特長
1. 栄養機能食品
健康を維持するために必要な11種類のビタミンと2種類のミネラルを含む栄養機能食品として設計されています。これにより、非常時であってもバランスの良い栄養摂取が可能です。
2. アレルギーに配慮した成分
アレルギー特定原材料など28品目と化学調味料は一切使用しておらず、要配慮者が安心して摂取できるよう配慮されています。
3. 野菜コンソメ味
味は野菜コンソメで、子供から高齢者まで、幅広い年齢層の方にとって食べやすい設計です。
4. 省スペース設計
軽量かつ長期保存が可能で、5年間の保存ができます。これにより、非常時でも安心して使えます。
5. 産官学連携による開発
本商品は、前橋市の新製品開発補助金を利用し、群馬県前橋市に本社を置く株式会社ベジタルと前橋工科大学が連携して開発されました。
6. オリジナルキャラクター
パッケージデザインには、陽だまりに咲くダンディライオンをモチーフにしたキャラクターを使用。見た目にも楽しめる工夫が施されています。
企業情報
この「ライフスープ」を提供する株式会社ベジタルアドバンスは、群馬県前橋市に本社を置き、地域の災害支援に取り組んでいます。代表の田口勇夫を中心に、災害備蓄管理士や学術機関とも連携し、地域社会への貢献を目指しています。
企業概要
- - 企業名: 株式会社ベジタルアドバンス
- - 所在地: 群馬県前橋市駒形町885-3
- - 電話番号: 0120-106-005
- - URL: ベジタル公式サイト
今回のリニューアルは、実際の被災者の声を反映し、より良い支援を目指した結果として誕生したものです。新しい「ライフスープ」を通じて、避難所での生活が少しでも楽になることを願っています。