Riedel Communicationsの新たな挑戦
2025年8月27日、Riedel Communicationsは革新的なライブプロダクションソリューション『SimplyLive』のポートフォリオを大幅に拡充したことを発表しました。この新たな取り組みは、放送、スポーツ、ライブイベントにおけるワークフローの適応性、拡張性、統合性を高めるためのものです。Riedelは、ユーザーが制作環境をより自由にカスタマイズできるようにするための様々な新機能を公開しました。
新しいライセンスプログラム『Flex』
『SimplyLive Production Suite』の一環として導入される『Flex』ライセンスプログラムは、ユーザーが自身のニーズに合った制作環境を選択できるように設計されています。オンプレミス、リモート、クラウドベースの運用形態に対応し、一括購入から従量課金制までの多様なハードウェアオプションや導入モデルを提供します。これにより、ユーザーは全体の予算や制作目的に応じて最適な選択が可能になります。
強力なビデオレビューシステム『RiView』
Riedelは、審判やコーチング、分析のワークフローを支えるソフトウェア『RefBox』を基盤にした新たなビデオレビューシステム『RiView』を発表しました。このシステムは、さまざまなビデオレビューのニーズに効率的に対応するための強力なパッケージとなっており、複数のHD入力をサポートするラインナップを揃えています。特に、ユーザーが直感的に操作できるタッチスクリーンインターフェースが注目されています。
リプレイソリューション『RiMotion』の強化
さらに、Riedelの人気製品『RiMotion』ライブリプレイソリューションも進化を遂げました。新たに発売された『RiMotion R16』および『R166』は、それぞれ最大16系統のHDチャンネルを提供しており、拡張されたオペレーター構成やSSMサポートなどを完備しています。これにより、ライブスポーツやイベント制作の限界をさらに押し広げることが可能になりました。
高信頼性の信号伝送ソリューション『Venue Gateway』
『Venue Gateway』シリーズも新たにアップデートされ、8系統の双方向SDIチャンネルを備えたコンパクトなモデルから、より高いビット深度のエンコーディングをサポートするモデルまで多様な選択肢が提供されます。特に『1612 Advanced』モデルは、大規模な制作に最適な機能を備えており、優れたオーディオ処理と統合されたタリー機能を提供します。
APIによる新しい可能性
また新規リリースの『SimplyLive Connect REST API』は、外部放送制御システムとのシームレスな統合を可能にし、制作チームが製品をより効率的に監視・管理・設定できるようにします。このAPIは、クラウド環境への適用が可能で、互換性が向上したことで、今後の分散ワークフローのニーズにも柔軟に対応します。
Riedel Communications Live Video Replayのシニアプロダクトマネージャーであるポール・マックリン氏は、「我々の目標は、制作現場に柔軟かつ強力なツールを提供するだけでなく、将来のライブプロダクションの基盤を築くことです」と述べています。これにより、Riedelはエンジニアリングと品質基準へのコミットメントをさらに強化し、革新のパイプラインを持続的に進化させていく意向を示しています。
Riedel Communicationsの新たなソリューションは、今後の制作環境における柔軟性と効率性を一層高めることが期待されます。公式サイトでの詳しい情報や製品については、
www.riedel.netをご覧ください。