食料品値上げ動向
2025-11-28 15:58:30
2025年食料品値上げ動向を徹底分析したレポートの公開
2025年食料品値上げ動向の分析レポート
株式会社マーチャンダイジング・オンが発表した最新のレポートによると、2025年も続く食料品の値上げが、特に酒類や飲料、加工食品などのカテゴリで顕著になっていることが明らかになっています。多くの消費者に影響を及ぼすこの流れは、今後さらに続く可能性が高いと言えます。
値上げの影響
2025年10月1日には、約3,000品目が対象となる値上げが実施され、それ以降の1か月でも顕著に売価が確認されました。このレポートでは、RDS市場データを用いて様々な食品カテゴリの売価や売上推移を詳細に分析しています。
酒類カテゴリ
酒類では、主要な製造業者である「白鶴酒造」や「アサヒ飲料」などの企業による592SKUを調査しました。値上げ前後での平均売価は、10月1日を含む9月29日週から毎週約10円上昇し、490円台での推移となりました。また、値上げ前と比較すると、80円以上高い水準であることが確認されました。比較的数量の変化は見られないため、影響は売価の上昇により価格戦略が変わっていることが示唆されます。
飲料カテゴリ
飲料部門も重要な分析対象です。「コカ・コーラ」や「キリンビバレッジ」などの2130SKUが含まれ、値上げ後には売価が急上昇。しかし、その後のトレンドは落ち着きつつも、最終的には132円前後での売価となったことが確認されました。この現象は、消費者の購買頻度に影響を及ぼしている可能性があります。
加工食品カテゴリ
加工食品では、「キユーピー」や「味の素AGF」など、140SKUが調査対象となりました。値上げ前後に観察されたのは、売上数量が横ばいである一方、金額は上昇していることです。特に、パックご飯や即席麺などのアイテムで顕著な傾向が見られ、消費者の備蓄ニーズも影響しているかもしれません。
日配カテゴリ
日配品に関しても調査が行われました。「タカノフーズ」や「グリコ」の100SKUが分析されましたが、ここでも値上げ後は数量変化がほとんどなく、平均売価は上昇しました。特別セールなどのプロモーションの影響で、一時的に売価が低下する場面が見られましたが、その後の補正が必要であったことを示しています。
今後の展望
原材料価格の上昇、人件費や物流費の負担増加により、さらに値上げ対象は拡大する見通しです。消費者への影響は直近のデータを見ても深刻で、今後もこの動向に注視が必要です。株式会社マーチャンダイジング・オンは、引き続き市場データを収集し、消費者への報告を行います。
会社概要
株式会社マーチャンダイジング・オンは、東京の新宿区に本社を置き、流通業界向けに網羅的なデータサービスを提供している企業です。1988年に開始されたRDS(流通POSデータサービス)は、現在、日本最大級の規模を誇り、全国のスーパー約3,800店舗からのデータをもとに、詳細な市場分析を行っています。
会社情報
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株式会社マーチャンダイジング・オン
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