浜松ホトニクスと順天堂大学の新たな取り組み
静岡県浜松市に本社を置く浜松ホトニクス株式会社が、東京都文京区にある順天堂大学大学院医学研究科と共同で、新しい創薬スクリーニング手法を確立するための契約を交わしました。2025年7月からこの共同研究はスタートし、両者が協力して先進的な技術を駆使し、創薬の未来に貢献することを目指しています。
共同開発の背景
がん研究や再生医療の分野では、新薬の開発において3次元培養サンプルが多く用いられています。特にスフェロイドやオルガノイドなどの手法は、化合物の反応を検証するために広く活用されています。しかし、これらの方法にはまだ実用化に向けた課題が残されており、効率性や精度を向上させる必要があります。これを解決するために、浜松ホトニクスの「CYTOQUBE®」ライトシートマイクロプレートサイトメータと、洲﨑教授が開発した組織を透明化する試薬の活用が図られることとなりました。
期待される効果
CYTOQUBEは、蛍光染色された二次元および三次元細胞サンプルの蛍光イメージングと解析を行うハイスループットスクリーニングシステムです。このシステムと、サンプルの深部を観察できる透明化試薬、そして洲﨑教授のもとで培われた先進的な3D解析技術を組み合わせることで、高い定量性と再現性を備えた評価法の確立が期待されています。これにより、創薬のスピードと精度が向上し、より効率的な新薬開発が進むと見込まれています。
結論
浜松ホトニクスと順天堂大学が行うこの共同研究は、創薬の分野に革新をもたらすものとされています。両者の技術と知見が融合することで、今後も新たな医療イノベーションが生まれる可能性が高まります。今後の研究の進展が注目されます。
詳しい情報は浜松ホトニクス株式会社のウェブサイトで確認できます。興味がある方はぜひ訪れてみてください。