EIZO株式会社は、2024年12月19日に5メガピクセル対応の医用カラーモニター「RadiForce RX570」を発売します。この新しいモニターは、病院内での医用画像表示に特化した設計が施されており、特にマンモグラフィやMRIといった医療画像の表示において、その高解像度と高輝度が求められます。
RX570は、従来モデルのRX560の後継機種として、様々な改良が施されています。特に注目すべきは、輝度が1100cd/m2から1200cd/m2に向上したことで、キャリブレーション推奨輝度の維持保証期間がなんと10,000時間も延長され、最大30,000時間まで使用が可能です。さらに、コントラスト比も1500:1から2200:1に向上しており、白浮きが抑えられたクリアな黒色が表示されます。
新機能の「Instant Backlight Booster」は、普段の輝度の2倍以上の明るさを瞬時に表示可能とし、医用画像をさらに詳細に確認することができます。この機能は、一定時間後に自動で通常の輝度に戻る設計がされており、バックライトへの負荷を軽減することができます。また、2台のパソコン画面を1組のキーボードとマウスで切り替えられる「Switch-and-Go」機能も新たに搭載されており、作業の効率化が図られています。
環境への配慮も忘れてはいません。RX570の外装には再生プラスチックを15%以上使用しており、製品を保護する梱包材には再生紙を利用しています。このような取り組みを通じ、限りある資源を有効活用し、資源の循環を推進する姿勢が強調されています。
以降にRX570の主な性能や機能について詳しく見ていきましょう。
主な性能・機能
- - 5メガピクセル(横2048×縦2560ピクセル)の高解像度表示
- - DICOM Part14に準拠した階調表示が可能な医用画像の再現
- - 内蔵のキャリブレーションセンサーで、手間なく補正を実施
- - Hybrid Gamma PXL機能により、モノクロとカラーを自動で判別し最適な階調で表示
- - 特殊スタンドを利用することで2台のRX570を一体化した「RX570 MammoDuo」モデルも利用可能
RX570に関する詳細情報は、EIZOのウェブサイト(https://www.eizo.co.jp/products/radiforce/rx570/)を参照してください。
この製品は医療機器ではなく、その使用において事前に確認が必要です。EIZO、EIZOロゴ、RadiForceはEIZO株式会社の登録商標であり、DICOMは医用情報のデジタル通信に関する規格の登録商標です。
EIZO株式会社へのお問い合わせは、ヘルスケア営業部(電話:03-5764-3403)まで。
環境に配慮しながらも高性能を実現したEIZOの「RadiForce RX570」。今後の医療現場での導入に期待が寄せられます。