職場と家庭の防災意識に関する調査結果
株式会社カウネット(コクヨグループ)の実施した調査によると、多くの人が職場と家庭での防災対策に対して十分な意識を持っている一方で、未対応の部分も多いことが明らかになりました。本記事では調査結果を基に、防災の実態と意識のギャップについて考察します。
調査の背景
日本は地震や台風などの災害が多く、日頃からの防災対策が求められています。コクヨグループは、社員のウェルビーイングの向上を目的に、職場や家庭での防災意識について調査することにしました。社員の心身の健康と安心を支えるためには、日常的な備えが必要であり、その実状を明らかにすることが重要だと考えています。
調査概要
調査テーマは「防災に関する意識と行動」で、2025年9月に全国の男女1,200人を対象にインターネットで実施されました。調査結果には、職場と家庭における防災の実施状況や、災害発生時の行動に対する意識が含まれています。
調査結果のポイント
1.
職場での防災対策
職場においては、過半数の人々が「防災対策がされている」と認識していました。特に、消火器や消火栓の設置場所、非常口や避難経路の認知度は約6割に達しています。しかし依然として、約4割の人が職場での防災対策が不十分であると感じています。
2.
自宅の防災状況
自宅においても防災対策が重要ですが、約5割の人が「防災対策ができていない」と感じています。家庭での対応としては、備蓄や避難場所の確認が挙げられますが、約2割の人は特に何もしていないという実態が浮き彫りになりました。
3.
家族との連携
災害時の家族との連絡や集合の取り決めについては、半数以上が「決めていない」と回答しており、具体的な行動が不十分であることが確認されました。
4.
外出時の防災意識
外出時の防災対策としては、47%が「歩きやすい靴を履く」と回答していますが、未対応層も約4割存在し、日常的な準備の重要性が問われています。
課題の認識と今後の展望
調査結果から、職場と家庭それぞれで防災への意識はあるものの、実際の対応にはギャップがあることが浮き彫りになりました。特に個人の防災意識を高めるための取り組みが必要です。会社としては、社員のウェルビーイングを向上させるための情報提供や研修プログラムの充実を進めていく必要があります。
また、家庭でも家族間の話し合いや、具体的な行動計画の設定が重要です。この調査を機に、全ての人々が防災への意識を高め、より安心・安全な社会づくりに貢献できるようになることを期待しています。
詳細な調査結果に関する情報は、
こちらのリンクから確認できます。