2028年卒学生の志望業界における大変化とその背景
株式会社Deep Growth Partnersが実施した調査によると、2028年卒業予定の大学生たちの志望業界ランキングには顕著な変化が見られます。特に、昨年度の1位だった食品メーカーが急落し、商社が新たにトップに立ちました。この調査は、東京都渋谷区に本社を置く同社が520名の学生を対象に行いました。
調査の背景
新卒採用市場は早期化しており、特に優秀な学生たち、いわゆるハイクラス学生は、早い段階から情報を集めたりインターンシップに申し込んだりしています。その背景には、Z世代の学生たちの「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視する傾向が影響しています。実際、学生たちは時間を無駄にせずに就職活動を効率的に進めたいと考えており、企業選びにおいても業界の知名度やイメージが重要な役割を果たしています。特に、彼らにとって「業界」を選ぶ際の最初のフィルターが、その業界の認知度とイメージであることは明らかです。
調査結果の概要
調査において、学生たちは志望企業を絞り込む上で「志望業界」を最も重視しているとされ、その割合は45%に達しました。次いで「企業区分」が30%、最後に「希望職種」が25%という結果となりました。このように、業界そのものが学生の志望度に大きな影響を与えていることが分かります。
第一志望業界が変動
今回の調査で明らかになったのは、商社が1位(10.3%)を獲得し、食品メーカーが4位に転落したことです。昨年度の調査では、食品メーカーが1位でしたが、今回の結果では2.9ポイントの減少を記録しています。一方、外資系コンサルティングファームも10位(4.6%)にまで順位を落としました。このような急激な変化は、学生の志向の変化を如実に示しています。
各業界のイメージと課題
業界ごとのイメージにも大きな格差が見られました。商社や金融、小売業は選考希望率が高いものの、インフラ系やサービス業では「知っているが興味がない」という受け身の学生も多く、業界の認知度やイメージの改善が急務です。
Deep Growth Partnersからの提言
この調査結果を受けて、企業は今後の採用活動において以下の3つのアクションを検討することが求められます。
1.
「待ちの採用」から「攻めの採用」へ
従来の採用手法では知名度の高い大手企業に学生が集中してしまうため、企業は自ら能動的に学生にアプローチする必要があります。
2.
ネガティブなイメージの払拭
学生が企業を選ぶ前に、業界や自社のイメージを更新する努力が不可欠です。
3.
採用体制の最適化
学生の志向が短期間で変化しているため、企業は最新の動向を把握し、柔軟に対応できる体制を整えることが求められます。
結論
このように、2028年卒の学生たちの志望業界における大変化は、企業の採用戦略に大きな影響を与えることが予想されます。今後の採用活動に活かすためには、学生たちのニーズや市場の変化に敏感であることが不可欠です。株式会社Deep Growth Partnersでは、大学生へのアンケート調査を定期的に実施し、その結果をレポートとして提供しています。詳細なデータをご覧になりたい方は、ぜひ「28卒500名調査レポート」をダウンロードしてみてください。