BionicMのBio Leg®、CES2025で最高賞受賞
東京都文京区に本社を置くBionicM株式会社が開発したパワード義足『Bio Leg®』が、2025年1月にラスベガスで開催された世界最大級の家電・技術見本市CES2025において、Accessibility & AgeTech部門の最高賞である「Best of Innovation」を受賞しました。この栄誉ある賞は、革新性と社会貢献性の高さから選出されたものであり、Bio Leg®の高い技術力と将来性を示す大きな成果と言えるでしょう。
Bio Leg®とは?
Bio Leg®は、BionicM社が独自開発したパワード義足です。従来の義足にはないパワーアシスト機能を搭載しており、より自然で快適な歩行をサポートします。2024年5月には米国医療保険の適用承認を取得、同年8月には米国市場での販売を開始し、すでに多くのユーザーから高い評価を得ています。身体的負担の軽減と安全性の向上に貢献することで、ユーザーの日常生活の質を高めることを目指しています。
CES2025での受賞と今後の展望
CESの「Best of Innovation」賞は、各部門で最も優れた製品に贈られる栄誉ある賞です。Bio Leg®は、革新的な技術と社会への貢献性が評価され、特別展示エリア「Innovation Awards Show Case」に展示されました。BionicM社は、日本貿易振興機構(JETRO)のサポートのもと、Eureka ParkエリアのJ-Startup/JAPANパビリオンにも出展し、日本の技術力を世界に発信しました。
同社は、これまでもSXSW(2017年)やred dotデザイン賞(2020年)など、数々の国際的な賞を受賞しており、高い技術力を国際的に認められています。今回のCESでの受賞は、BionicM社の義足技術におけるリーダーシップをさらに確固たるものにし、グローバル市場での認知度向上に大きく貢献するものと期待されています。
急成長を続けるBionicM社の挑戦
BionicM社は、東京大学発のスタートアップ企業として、2018年12月に設立されました。「すべての人々のモビリティに力を与えること」をミッションに掲げ、下肢切断者の生活の質向上に貢献しています。急成長を続ける義足市場において、さらなる技術革新を目指し、積極的に人材採用を行っています。
Bio Leg®は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業、および厚生労働省の障害者自立支援機器等開発促進事業において得られた成果を活用して開発されました。日本の技術力と社会貢献への取り組みが、世界から高く評価されている好例と言えるでしょう。
まとめ
BionicM社のBio Leg®のCES2025での「Best of Innovation」受賞は、日本の技術力の高さと、社会貢献度の高さを世界に示す大きな成果となりました。今後の更なる発展と、多くのユーザーへの貢献が期待されます。