旭化成ホームズ、電気を活用した脱炭素化の取り組み
旭化成ホームズ株式会社は、サプライチェーンの脱炭素化に向けた新たな取り組みを発表しました。本社を東京都千代田区に置く同社は、環境問題の解決に積極的に関与する姿勢を強めています。今回は、電力供給の再生可能エネルギー化、電動建設機械の導入、サプライヤーへの再生可能エネルギー電力の供給を通じて、CO₂排出の減少を実現するための計画が明らかになりました。
1. 新築現場での再生可能エネルギー利用
旭化成ホームズは、2023年11月15日から東京電力の供給エリア内で開始した、ヘーベルハウス・ヘーベルメゾンの新築工事で使用する電力を再生可能エネルギーに切り替える画期的な取り組みを行っています。これは2024年8月15日から全国に拡大される予定です。この取り組みにより、年間約2,200トンのCO₂削減を見込んでいます。
2. 電動建設機械の実証トライアル
次に、建設現場でのCO₂排出量をさらに削減するため、電動バックホウの実証トライアルを開始しました。西尾レントオールとの協力により、2024年6月からは外構や設備工事での施工効果を検証します。電動バックホウは、従来の軽油機に比べ60%以上のCO₂削減が期待されており、施工現場近隣の住民への配慮としても騒音や振動の低減の面でも優れています。
3. サプライヤーへの再生可能エネルギー供給
さらに、同社は再生可能エネルギーを利用した電力をサプライヤーに供給するサービスを開始しました。2024年10月より、早期に協力してくれる株式会社ヤマザキに対し、実質再生可能エネルギー電力を供給予定です。これにより、ヘーベルハウス・ヘーベルメゾンの製造過程でのCO₂排出を削減し、脱炭素社会の実現に寄与します。
背景と今後の展望
近年、自然災害の頻発や気候変動の影響により、企業としての環境意識は欠かせなくなっています。旭化成ホームズは2019年に国際的なイニシアティブであるRE100に参加し、2023年にはその達成を宣言、さらにSBTによる1.5℃目標の認定を取得するなど、持続可能性に取り組んでいます。
日本全体が掲げるカーボンニュートラルのビジョンを実現するため、旭化成ホームズは今後も新しいサービスの拡充や協力者の拡大を進め、全てのパートナーとの連携を深めていく方針です。このような取り組みにより、持続可能な社会を目指し、私たち一人一人が住み良い環境を築いていくための基盤を作ることが求められています。